謎の少女と少年

田中の秘密（アーヤside） ページ37

田中:「翼と似た様な
感じなんだけど...。」


そう言うと、建人君は、
皆を見回し、(最後まで聞いて欲しい)
そう、目で語りかけている、みたいだった。


田中:「...俺、凄く耳が良いんだ。

【2階での会話】だって聞こえるし、
【ざわついた部屋の中から、特定の人物の声】
だって聞き取れるし、
【他の奴が、話してる電話の会話】
だって聞こえる。

今も、お前らの心拍数と呼吸数が、
手に取るように、分かる。

これが、俺の秘密だ。」

黒木:「橘も、そうなのか？」

橘:「それは、明日。」

田中:「質問、ある奴。」

小塚:「じゃあ、僕。
それは、産まれた時からなの？
それとも、ある日、突然？」

田中:「多分、産まれた時からだと思う。
何たって、産まれた時の事は、
覚えてねぇからな。」

小塚:「そうだよね。」

翼:「次は、俺。
普段どうしてるんでしょ？」

田中:「と言うと？」

翼:「ほら、効きすぎて困る事とか、あるだろ？
俺は、
小塚に作って貰った、マスクしてるけど、
田中は、今日、何もしてなかったじゃん。」

橘,田中「当たり前じゃん。」

翼:「え？」

田中:「病気以外で、初対面の人と話す時に、
マスクしたまま話すか？」

翼:「しない。」

田中:「だろ？
だから、何もしてなかったんだよ。

ちなみに、普段はイヤホンをして、
聴覚を抑えてる。

それでも、周りの声は、普通に聞こえる。」

橘:「僕も、普段は、
伊達眼鏡とヘッドフォンとネイルしてるし。

浜田は、校則、超緩いから、助かる。
【髪染めなきゃ何でもok】凄いよね。

ちなみに、アンクレットは、
付けたかったけど、付けれなかったから、
ポケットに入れてた。

月曜からは、全部付けていくけどね。」

翼:「は？」

アーヤ:「全部って、
今日付けてた、アクセサリー全部？」

橘:「うん。大切な物だから。」

kz:「嘘だろ/でしょ？」

橘:「嘘ついて、どうすんのさ。」

上杉:「印象、悪くなりそう。」

橘:「頭良いから、大丈夫。」

上杉:「自分で言うか？普通。」

橘:「だって、事実だし。」

上杉:「は？」

橘:「信じてないでしょ。」

上杉:「当たり前だろ。」

橘:「じゃあ、1個だけ、秘密を教える。」

上杉:「何だよ？」

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浜田の校則は、私が勝手に作りました。

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