謎の少女と少年

顔に出やすい？（アーヤside） ページ4

アーヤ:「んー。ふゎぁー。」


んー？あれ？アラーム鳴った？


アーヤ:「え？5時？」


どうやら私、
転塾生達の事が気になって、早く起きてしまったようです。
若武より私の方が気になってるのかも。
まだパパとママも寝てるだろうから、
ゆっくり下へ降りよう。


ちょっと早いけど、ランニングしてこよう。


アーヤ:「行ってきます(小声)」


んー。朝早くから走るのもたまにはいいかな。
涼しくて気持ちいいな。
そういえば、転塾生達ってどんな人達なんだろう？
女子とは仲良くなれるといいなー
kzの皆と一緒に居る、
っていう理由で嫌われないといいけどな…
んーん、大丈夫！
黒木君だって、【私なら大丈夫】って
言ってくれたんだもん。頑張ろう！


ー数分後ー
今日はいつもより長く走っちゃったな。


アーヤ:「ただいま(小声)」

アーヤ父:「お帰り。」

アーヤ:「え？うん。ただいま。
　 あれ？なんでパパこんなに早いの？
　 まだ5時30分だよ。」


まあ私もいつもより早いんだけどね。


アーヤ父:「ん？あぁ、そうか。
　 パパが帰って来た時、彩はもう寝ていたからね。」


え？そうなの？パパそんなに遅かったの？
私は学校と秀明の予復習をした後に寝るから、遅い時間に寝るのに。
お仕事の人達とお酒飲んでたのかな？


アーヤ父:「会社の人達と飲んでてね。それで遅かったんだ。
　 あ、それと、パパ、今日は出張だから。」


あー！なるほど！だから早いんだ。
あれ？じゃあママは？


アーヤ父:「ママには、お弁当は大丈夫って、
　 言っておいたから。
少しでも負担を軽くするためにね。」


へー。そうなんだ。パパって本当に優しいな。
でも、なんで思ってる事が分かったんだろ？


アーヤ父:「彩は顔に出やすいからね。
　 それにパパの娘だから。大体の事は分かるよ。
　 それじゃあそろそろ行ってくるね。行ってきます。」

アーヤ:「行ってらっしゃい。」


私ってそんなに顔に出やすいのかな？
気を付けなきゃ。
手を洗ってシャワーを浴びよう。

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