謎の少女と少年

美幸ちゃんの過去（アーヤside） ページ19

橘:「私の甥よ。建人は、手伝ってくれてるの。ね？」


なるほど！建人君、凄いな。
血縁関係が無いのに、手伝いをしてるなんて。
私だったら、多分、無理だと思う。


田中:「ああ。葵と血縁関係があるのは、美幸だ。
　 俺は、親戚でもなんでもない。
　 ただのお手伝いだ。ミルク出来たぞ。」

橘:「建人が、ミルクあげてくれる？
　 私は、皆に説明するから。」

田中:「ok。じゃあ、おいで！」

橘:「はい、どーぞ。
　 あ、そうだ。
　 美門君と七鬼君の事、名前で呼んでもいいかしら？」

翼,忍:「いいぜ。」

橘:「ありがとう。じゃあ、そうするわ。
　 とりあえず、和室に移動しましょう？」

小塚:「和室？」

橘:「ついて来れば分かるわ。」


そう言われて、美幸ちゃんについて行くと、
ドアの先には、何と襖が！
廊下を挟んで、和室と洋室が、あるなんて！
こんな家、初めて！


橘:「ふふっ。彩、そんなに珍しい？
　 早く、入りましょう。説明するから。」

アーヤ:「あ、ごめん。うん。入ろ。」

橘:「じゃあ、説明するわね。」

若武:「その前に、１ついいか？」

橘:「ええ、なにかしら？」

若武:「なんで、和室と洋室があるんだ？」

橘:「ああ、その事ね。
　 これは、私の勝手なイメージなんだけど、
　 洋室に、こたつは合わないって思うの。
　 こたつは、和室ってイメージがあるの。
　 後、和室って洋室より暖かみがある感じがするの。
　 くつろぐ時は、和室。勉強は、洋室。
　 みたいに使い分けたいから、和室と洋室があるの。」

若武:「なるほどな。
　 そういえば、ご両親は？いつ、帰って来るんだ？」

橘:「親は、他界したの。」

kz:「え？」

田中:「俺から説明するよ。
　 俺と美幸は、幼馴染、みたいなやつでさ、
　 よく、一緒に買い物に行ったりしてたんだ。
　 んで、その日も一緒に買い物に行ってて、
　 そしたら突然、美幸の姉ちゃんから、
　 電話があって、一言、【助けて。】
　 急いで美幸の家に行ったら家の中には、
　 血まみれになった人が、3人倒れてた。」

橘:「強盗よ。両親に見つかって、思わず刺したそうよ。
　 そして、散歩から帰ってきた姉が、
　 強盗と鉢合わせしてしまって…
　 姉は、強盗が居なくなった後、私に電話を掛けてきたの。
　 それが、さっき言ってた電話。
　 私達は、急いで警察と救急車を呼んだわ。」

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