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学校の近くにある自販機で
私はレモンティー
阿部ちゃんがカフェオレを買って
まだ人も少ない校舎内に入る 。
阿「 1番だね 」
『 んね。下駄箱誰の靴もなかったし 』
教室について自分の席に荷物を置いて
隣にある阿部ちゃんの机の上にあぐらをかくように座ると
「 こら、足閉じなさい。 」とちょっと怒られた 。
机に座ることも
多少私が自由なことをしている時も
怒らないけど
足を閉じなかったりボタンを開けすぎていると怒るのは
やっぱり真面目な彼だから?
机の半分を私が占拠しているから
阿部ちゃんはもう半分だけに突っ伏して唸る 。
阿「 眠い 〜 … 笑 」
『 あ。阿部ちゃん寝癖ー 』
阿「 え、うそ。 」
『さっきからふわふわだなぁとは思ってたんだけどね 』
阿「 もー 、言ってよ 。恥ずかしいじゃん 」
頬を自分の手で包んで顔をムッと拗ねたような表情に変える阿部ちゃんは本当にあざとい 。
完璧な人イコール私の中では
冷徹なイメージがあって 、
私が勝手に思っていただけだから本人は知ったこっちゃないだろうけど 、こういう予想外な彼を見たさに
時々からかってみたくなるんだ 。
阿「 紅茶って 死亡率が下がるとか
アンチエイジング効果が期待できるとか
沢山あるよね」
『 カフェオレはむくみ解消 … だっけ? 』
阿「 そうなの? 」
『 こないだテレビでやってた 』
阿「 ふふ 、A物知りだ 。 」
2人でクスクスと笑いあっている間も
カチカチと黒板の上に設置された時計がずっと一定のリズムで過ぎる時を刻んでいく
もう少しすればこの教室は騒めきを昨日の様に繰り返し
私達はまたそれぞれ違う 、でも似た好奇の目に晒される
ペットボトルのキャップを閉めて
飲みかけのそれを2人とも鞄に入れる 。
『 1日 、頑張れる? 』
阿「 Aは? 」
『 さぁ 。わっかんない 』
阿「 俺も 、笑 」
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Svvan(プロフ) - ayu20040922さん» お返事遅れてしまい申し訳ありません。現在更新中の夙夜夢寐の方から確認できますので宜しければそちらからご確認頂けると幸いです汗 (2021年7月23日 14時) (レス) id: ceeaea875a (このIDを非表示/違反報告)
ayu20040922(プロフ) - こちらからコメント失礼します。落花流水の続編を読みたいのですが、パスワードがかかっていて見ることができません。パスワードはどこで確認することができますか?? (2021年7月23日 2時) (レス) id: f3b25fba97 (このIDを非表示/違反報告)
Svvan(プロフ) - haaa.さん» 有難うございます泣 こちらの作品本当に見切り発車なので 、そう言ってくださると助かります!* (2021年5月4日 11時) (レス) id: ceeaea875a (このIDを非表示/違反報告)
haaa.(プロフ) - 今作も大好きです! (2021年5月4日 8時) (レス) id: 37efc71d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Svvan | 作成日時:2021年4月24日 22時