この“世”の醜さ、美しさ 続【呪術廻戦】

Transfer student ページ11

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棘｢高菜？｣

おもむろに俺の顔を覗き込んで声をかける棘、

『ん、…気にしないで、ちょっと昔のことを思い出してただけだから』


そう言ってふわりと笑う

棘｢ツナマヨ｣


俺のことを心配そうに見ていた棘は安心したのかﾆｯと笑った


その2人のやり取りを見ていた悟が口を開いた


悟｢相変わらず、仲良いね｣

『ありがと、んで、悟は何の用だったの？』


まだ何の用事だったのか聞いてなかったので俺は悟に聞いた


悟｢ああ、そうそう忘れてた、Aに見てほしい子がいるんだ、転校生なんだけど、｣

隣で話を聞いていた真希やパンダ、棘が口を開く



真希｢転校生ぃ？｣

パンダ｢1年が増えるのか、｣

棘｢明太子｣


『ちょ、それ俺必要なの？そんな問題のある子だったりするの？』


悟｢いや、一応僕がいるから大丈夫なんだけど、Aもいた方が安心、かな｣


『どんな子なんだよ…ま、ついてくよ』


はぁ、と短いため息をついた


悟｢よっしゃ、じゃ、いこー！！｣


おー！と1人でハイテンションの悟にパンダが言う


パンダ｢A先生に迷惑かけんなよー、っていうのと、俺たち何してればいいの？｣

『あ、そうだよ。悟、この子達どうするの？俺だけで見てくるから悟ここにいてもいいよ』


そういうと


悟｢ダメに決まってるじゃん、Aは俺と一緒にいくの、パンダ達は自習で、｣

その言葉に真希は怒る



真希｢は？ふざけんなよ、この前もそう言って…！｣

そう言ってキレる真希を止めるようにパンダと棘が、


パンダ｢まあまあ、一応、転校生が余程危ないやつだったらA先生を1人で行かせる訳には行かないだろ？ちゃんと仕事だし、怒るなよ｣

棘｢しゃけ｣


という



『ふふふ、仲良いね、』

つい、微笑ましくて笑みがこぼれる




真希｢なかよくねーし、どんな目してんだよ｣


『あはは、酷いなぁ』




悟｢んじゃ、A、そろそろ行こうか｣


そう言って悟は歩き始める


パンダ｢行ってらっしゃーい｣

棘｢すじこ｣


見送りの言葉を言ってくれる
別に危ない訳では無いと思うんだけど、

真希がそっぽを向いて、拗ねている


久しぶりの手合わせだったからなぁ



『はーい、またあとで、…真希、悟は任せて』


そういうと、

真希｢はっ、いいこと言うなぁ、ボコボコにしてやれよ｣

ﾆﾔﾘと笑ってそう言う


『あはは、分かった、分かった』


悟｢Aにできるかなぁ｣


先を歩いていた悟がくるりと振り向き笑う






ふわりと風が吹き抜けた

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