この“世”の醜さ、美しさ【呪術廻戦】

What are you doing? ページ16

俺はなんでこんな怪我をしたのか聞いた


『ねぇ、甚爾さん』


甚爾｢あ？どした？｣


『甚爾さんはなんで呪術師を殺すの？』

甚爾｢……金のため｣


そう言った

まあ、金は必要だもんな……


『それやってていつか、甚爾さんが死んじゃったりしない？』


コテンと首を傾げて聞く


すると、甚爾さんは


甚爾｢わかんねーよ、俺が死ぬことなんて｣


と、どこか遠くを見て言う


確かに、いつ、

死に時が来るかわからないだけで、

必ず“死”は訪れる



もちろん甚爾さんや、俺も例外じゃない


甚爾｢そう簡単には死なねぇよ、俺にはAがいるしな｣


『ん、』

なでなでと俺の頭を撫でる


俺を慰めるように

俺に言い聞かせるように



うん、うんそうだ。


甚爾さんはとっても強い


どんな呪具も、操ることが出来て、本当に強い


いままで、沢山のハンデを貰っていても


1度も勝てていない

それでも尚、強い



俺も、甚爾さんの隣に立てるぐらいにはなりたいな


『ね、甚爾さん、もっともっと稽古つけてよ』


甚爾｢ああ、そうだな……今から行くか？｣

『え、？！甚爾さん怪我、負ってるんだよ？？』


甚爾｢あー、もうAに手当してもらったから、治ったわー(って言うことにしとく｣


『ね、ちょっ……待っ………』



甚爾さんは立ち上がり、上着を着て俺の手を引く


甚爾｢おら、稽古すんだろ｣


『だからって、急すぎ………！』



結果、朝までその稽古は続いた




ちゃんと甚爾さんが生きていて、安心した




もう、


2度と、こんなことは




起きないでくれ

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