この“世”の醜さ、美しさ【呪術廻戦】

What are you doing？ ページ6

甚爾さんは俺の頭から手を離す



『？』


甚爾｢腹減っていないか？

食いたいものないのか？｣


『ない、けど……

そもそもお腹、空いてないし』


いつも、1日1食だったし……

まぁ、またに2食あったりしたけど…


甚爾｢そんな、ほっせぇ体で何言ってんだよ｣


ガシッと甚爾さんに脇腹を掴まれる


『わ、』


甚爾さんは軽々と俺を持ち上げる


甚爾｢本当にほっせぇな、

ちょっと力を入れただけで折れそうだ｣


『お、下ろして…！』


少し高い所っていうことと、


地に足が着いていないことで、


少し怖かった



甚爾｢はは、落としたりはしねぇよ｣


ゆっくりと床に下ろされる


甚爾｢ちょっと待ってろ｣



そう言って甚爾さんは違う部屋に向かう


『？』


何しに行ったんだろ…

気になる

でも、


待ってろって言われたから


しばらくすると甚爾さんは戻ってきた


甚爾｢これに着替えろ｣


『これ？』


ポイっと大きい服を投げられる

甚爾｢でかいが、今のよりはマシだろ｣



『うん、』



着たけど……



甚爾｢デケェな笑｣


『おっきい…』


裾を擦ってしまわないように折る


甚爾｢よし、じゃあ行くか｣



そう言って甚爾さんは俺を抱き上げる



『え、あ？』


え？

なに？

急に抱き上げて…


『甚爾さん？ど、どうしたの？

行くってどこに？』


甚爾｢ん？食いもん買いに、

どうせお前…じゃなくてAは外出た事ねぇだろ｣


『あ、うん、そうだけど……』


ずっとずっと、

何もしない俺を鎖で繋げておかれていたから


甚爾｢街の見学だ、さすがに社会性をつけてもらわねぇとな｣



俺を抱えたまま

がちゃんと甚爾さんは家のドアを開けた



冷たい、冷えた風が、


俺の頬を撫でた

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