【オリジナル】便利屋『TEARS』 (ページ8)

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八粒ページ8

「お邪魔しま～す」

がちゃと音がして扉が開く。ディアナ迷うことなく室内へ入った。

「だ、誰だ？」

低い声が響く。ディアナはそちらを見て、片手をあげた。にこりと、またあの甘い笑みを浮かべる。

「夜遅くにごめんね。だけど恨むなら、スティーヴ・バーツティーにしてちょ」

「スティーヴ？どういうことだ？」

思ったよりも騒がない男に、ディアナは少し口角を上げた。面倒臭そうになくて、本当に良かった。

「だからね、アンディーさん。あなたは今からこのディアナちゃんに殺されちゃいますっ」

戸惑うようにこちらを見るアンディーにディアナは簡単に説明した後に、にこりと微笑ん。そしていつも持っているウエストポーチのファスナーを開ける。

「なぜだ」

彼は全てを察したように、小さく囁いた。まるで返事など、必要としていないようではあったが、ディアナは彼ににこりと微笑んだ。

「邪魔なんだって。怖いね。人間って怖いね。でもそういうものだよね。せっかくの命の恩人なのにね」