あなたの歌を聞くために ページ40
春ちゃん、友ちゃん、音也くんにマサ、なっちゃんに翔くんそしてレンと私がいる
音也「え?!トキヤが?!」
音也の驚く声
翔「ああ…Sクラスから、外されることになった」
春歌「一ノ瀬さん…」
音也「トキヤ…いつもすごい努力してんのに…俺なんて声かけりゃいいんだろ…」
音也くん…
同室でもあったためトキヤの努力近くで見てきたから辛い思いもあるのだろう
那月「理論で学べるものじゃないだけに…厄介ですね」
真斗「『歌にハートがない』かぁ…」
春「え?」
この間のライブでの違和感の正体に気づいたのだろう
みんな顔が暗い
トキヤの降格はそれほど影響を与えているのだろう
ーーー
夜
雨はまだ降り続いていた
雨の中傘もささずに散歩していた
すると聞こえる歌声
七色のコンパスだ
その声の正体はトキヤだ
包み込むような優しい歌…歌声から伝わるトキヤの気持ち…
自然と私の目からは涙が…
気づけば雨は止んでおりトキヤには光が差していた
トキヤも雨にうたれたのだろう
光が雨に反射しキラキラと輝いていてまるでステージのような風景
歌い終わって静かな時が流れた
なぜか足が動いていてトキヤに近ずいていった
パキ
その音に気づきこちらに振り向いたトキヤ
トキヤ「…Aさんでしたか」
貴『トキヤ…さっきの歌…』
トキヤ「一ノ瀬トキヤとして歌うとダメなんです。私の歌にはハートがないらしい」
こうゆう時って励まし大丈夫なんて言うのべきなののかもしれない
けど、先輩としてそんな適当なこと言えない
貴『そうだね…先生が言った通りだよ。譜面通りで完璧だった。それはただのロボットだよ。そんなんじゃなにも響かない』
トキヤ「っ…分かっています!でも歌えない」
貴『そんなことない!!歌えないじゃない、歌うの!一ノ瀬トキヤ!!』
トキヤ「??」
私が言っていることがよく分かっていないようで…アハハ
私は"一ノ瀬トキヤ"の歌を聞いたことがある
偽りのないありのままの歌を
だから…
貴『Amazing grace …』
トキヤ「?!」
私はある病院で子供たちと一緒に遊んでいた。私はそこでこの歌を聞いたのだ
貴『 how sweet the sound
That saved a wretch like me.…』
歌声の主は松葉杖をついていてある男の子に歌っていた。その人は心から楽しそうに歌っていた
それに病院にいる子供たちが集まってみんなで歌っていた
トキヤ「…」
それが私が一ノ瀬トキヤとの初めての出会いだった
きっとトキヤは知らないだろうけどね…
150人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さら - はじめまして!!このお話とっても大好きです!!うたプリはセシルとトキヤが大好きです!!暑いのでお体には気を付けて下さいね!! (2019年8月7日 13時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅紫月 | 作成日時:2019年7月27日 23時