なんのために (ページ39)

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誰のためにページ39

貴『春ちゃん！私達も行こうか!!』

春「はい！」

2人を追いかけようとした春ちゃんだったが、コードに足を引っ掛け転倒しようとした時

そばにいたHAYATOが抱きとめる

目の前にイケメンっていいなぁ～♪

春ちゃんは急いで距離をとった

春「…もしかして…一ノ瀬…さん？」

さすが春ちゃんだねぇ～

私は春ちゃんに駆け寄った

貴『春ちゃん怪我してない？翔くんたち待ってるよ行こ！』

春「…は、はい！」

春ちゃんはきっと驚いているだろう
トキヤにとっては

貴『案外良かったのかもよ』

トキヤ「…」

那月「Aさん～！行きますよ～」

貴『はいはーい』

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ザァァ…

今日は雨が降っている
ちなみに今学校だよーん

トキヤはまだ来てない

HAYATOのライブがあってから会ってないなぁ

廊下を歩いていると話し声が…
この声春ちゃんとトキヤ？

春「分かったんです…あの時…双子の弟なんかじゃない、一ノ瀬さんは…HAYATO様本人だって…」

トキヤ「…」

春「あの…足怪我をされていませんか？」

トキヤ「?!…」

春歌「あ…あの大丈夫ですか？」

春ちゃん優しいなぁ～

トキヤ「あなたには関係ありません。その事はもう二度と口にしないでください」

春「で、でも！」

トキヤ「迷惑です…」

もうちょい言葉選びましょ？
春ちゃん傷ついちゃうじゃん！

そのままトキヤは立ち去り、春ちゃんは浮かない顔

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inレコーディング室

レコーディングがあり、ちょうどトキヤが歌い終えた

前回のテストから今日の歌も正直いいとは思えない

音程だってリズムだってちゃんととれている。完璧だよ。でもそんな歌じゃ誰の心も掴めない…アイドルに必要なのは完璧な歌じゃない…

龍也「リズムも音程も譜面通り、発声のバランスも良い。まさに完璧だ。だがなぁ…ここは正確な歌を極める場じゃねぇ。…アイドル目指してんだぜ」

グッと拳を握るトキヤ

龍也「言っただろ？お前の歌にたりねーもんがあるって…ハートだよ！……ﾊｯ潮時だな…」

「一ノ瀬トキヤ。お前をもうこのクラスに居させるわけにはいかねぇ」

その言葉に驚くSクラス
表情こそ変えないけど失意が感じられるトキヤ…

私…何もしてあげれてないじゃん…