7 ページ7
｢……｣
『…気にしなくて良いよ。あのルシウスさんだし』
棚の外でのマルフォイ家の話はハリーへの侮辱の話からアーサーさんへ。
そしてハーマイオニーの侮辱へと変わって行った
ハリーの表情には怒りが表れていて、拳を握っていた
ドラコは｢輝きの手｣を見たり、呪われた豪華なオパールのネックレスだったりを見回って物色をした。
｢ま、不味いよ…｣
『……』
ドラコはネックレスから目を離し、
私たちが潜むキャビネット棚に注目した
一歩一歩、近付いてくる。
……大丈夫、開ける前に用が済んで店を出ていく。
そう分かってはいるものの、
呼吸が止めてしまうし、
心臓がバクバクと脈打つし爆発しそうだ
｢……ﾂ｣
『……』
ハリーは目を瞑り、
ドラコが扉を開けないことを強く願った。
逆に私は恐怖から目を閉じることが出来ず
隙間から彼を見つめていた
取手に手を伸ばし掴もうとした時……
｢決まりだ、ドラコ行くぞ！｣
ボージンはまた媚びたような声を発して
マルフォイ閣下様々……なんて意味の不明な尊敬語を使う
店内から足音、話声、物音が消えて人影が無いことを確認してハリーの手を取りキャビネット棚から出た
｢…出よう、見つかる前に｣
ドアを押す音も立てないように
ゆっくりと、急ぎ、外へと出た。
『ここからは離れちゃ駄目だからね』
彼の手を握って、慣れた足取りで歩み出す私の後をハリーは一生懸命に着いてきた。
1年前、ここで大変恐ろしい体験をしたな。
なぜ目をつけられたかあの頃は分からなかったが。
隣で歩く、周りを見渡してオロオロしているハリーを見れば…確かに襲いやすそうだ。
今の私は前よりも強く見えるだろうか？
まぁそれより…
『ハリーもっと早く歩けるかな？』
｢ご、ごめん！…ここもダイアゴン横丁の1つなの？｣
チラチラと珍しそうに
辺りを見回す彼の瞳はちょっと輝いていた
『ここはノクターン横丁。簡単に言えば…闇市だ』
そう言った矢先彼の足が急に止まる
どうしたのか、
確認をする為に後ろを振り向けば
もう片方の腕を老婆に掴まれたハリーの姿があった
不気味な笑顔で枯れたような声でハリーに話しかけている
……守らなくては
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 403人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まむさじ(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！絵の方も益々精進していけたらと思います！！コメントありがとうございました！ (1月19日 16時) (
レス) id: 583631d775 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - まむさじさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！本当に最高な作品だと思っております。ハリポタの絵も素敵だし本当に素敵でした！まむさじさん。 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
まむさじ(プロフ) - みかんさん» 有りました！！クィレル先生はもう不憫過ぎるのと現実世界での夢主の人生と共有できる人生を歩んでおり、夢主は嘘で嵌められたにしろクィレル先生は本当に武力行使をしてしまったという部分でコレから一緒にいさせたいんですよね…（オタク特有の早口） (2021年10月28日 2時) (レス) id: 5127b376cb (このIDを非表示/違反報告)
まむさじ(プロフ) - みかんさん» ｷｬｰ！コメありがとうございます！励みになります…！！片腕のシーンは賢者の石�兇�Another3に登場しております！！！！確か！！！ちょっと私も調べてきますね！！！（？？？） (2021年10月28日 1時) (レス) id: 5127b376cb (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 読ませていただいています！クィレル先生を死なせない展開がよく思いつくな、と感動しました！これからも更新頑張ってください！質問なのですが、主人公はどこで片腕をなくしましたっけ、？そういう描写が見つけられず…教えて頂けると幸いです！ (2021年10月27日 22時) (レス) id: 13eba02cf2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まむさじ | 作成日時：2019年6月25日 20時
