【オリジナル】WORLD-ワールド- (ページ2)

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プロローグ-勇気- ページ2

魔物を浄化して消しながら英雄は前の英雄を

倒しにいく。

これは、この世界の定めであった。

何百年かに一回、魔物が復活してしまう。

それを封印するには、魔物を倒す生贄の英雄。

そして、封印する白魔道士が必要だった。

何故、二人が必要か。生贄に英雄が必要か。

それは誰にもわからない。

生贄の英雄は、魔王となり魔物の封印を解いて

世界を暗黒へと誘うのだ。

戦いが終わり、魔王が倒されれば元の人間に戻

れるのだが、その英雄は全員記憶が薄れてしま

っているのだ。

封印する白魔道士は、英雄のそばに必ず一人は

いないとダメだった。

何故かと言われれば、魔王を倒すまでに死なれ

ては困るからだった。

そして、封印する白魔道士は生贄にも、何にも

ならないのだ。

この事を知っているのは、僕と街の人だけ。

君(幼馴染)は何も知らない。

いや、知ってしまわなくていい。

僕の最期になるまで。知らない方がいい。

君が泣いたまま消えるのは嫌だから。

ああ__そこに無限からの終わりはあるのだろう

か。無いのだろうか。

昔からハジマリ、今からもツヅクのは魔の夢。

君が幸せになれる事を信じて、僕は戦う。

だから、最期まで泣いてもいい。でも、笑って

くれ。

そうだ、この記憶に名前をつけよう。

-勇気-だ。

君の中では、どういう名前が付けられているの

かな。