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手続きを済ませて自分のお財布を受け取り交番の表に出ると、先に帰ったはずの彼がそこに立っていた。
彼は俺に気付くと軽く会釈をした。
「君、帰らないの？」
『もう暗くなって来たから、お兄ちゃんが迎えに来てくれるみたいで待ってます。』
よく見ると、彼は大人っぽいようなとても整った綺麗な顔をしていた。
「まあ、交番前だから大丈夫だと思うけど、俺も一緒に待ってもいい？変な人に連れてかれたら危ないから」
『でも、暗くなっちゃいますよ？』
「大丈夫、家この辺だから。それに1人で待つより話し相手がいた方が楽しいじゃん？笑」
『じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます。笑』
そう言うと、あどけないような学生らしい無邪気な笑顔を見せてくれた。
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作者名：秋冬
| 作成日時：2023年3月2日 22時
