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樹「だとしたら、俺はなんも良くない」
北斗「どうして？
...っあ、友達、だから？」
樹「そう、でも多分っ、」
北斗「ん？」
樹「いや、なんでもない。
それより、もう大丈夫なの？」
北斗「うん、大丈夫だよ。過去の話だから」
樹「そっか...
じゃあ、俺を好きだってやつは？」
北斗「...ん？」
樹「それは、まだ過去の話になってない？」
北斗「あっ...やっぱり迷惑だったよね。
忘れていいから」
樹「違う！そうじゃない！」
北斗「じゃあなに？」
そんな悲しそうな顔をさせたかった訳じゃない。
そんな顔させるなら俺の無駄なプライドなんて捨ててしまえばいい。
樹「北斗の気持ちがもし変わってたら、俺の今ここにある気持ちが迷惑になるかも知れないと思って、」
北斗「...えぇ？」
樹「返事待たせてごめん。
その、北斗が襲われたってやつ、良くなかったのは俺がお前のこと好きだって、自覚したから。
北斗にそんな嫌な思いさせておいて、俺っ、」
北斗「ありがとう樹くん。
でも、いいんだよ。過去は過去、変えられないの。
それでも、未来は変えられる。
だから、俺の未来、一緒に変えてよ。」
樹「北斗は、俺でいいの？」
北斗「ダメなら、大学で初めて話した時にでも振り払って逃げてたんじゃない？
...心配しすぎだよ。樹くんが好きだって言ったの俺からだよ？」
樹「ありがとう。俺を好きでいてくれて、待っててくれて。俺も大好きだから、北斗のこと。」
北斗「ふふっ、ありがとう。」
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作者名：秋冬
| 作成日時：2023年3月2日 22時
