偽り彼女。 (ページ13)

今日:73 hit、昨日:140 hit、合計:8,330 hit

・ページ13

望「何も言わんで聞いてな？

....私、ずっと大毅くんに嘘ついててん。

ホンマは、ホンマは男やねん。」

そう言って、俺は被ってたカツラを外した。

望「ファミレスで会ったのもたまたまや無いねん。

私が....いや、俺が、流星にお願いして。たまたま会った風に装ったんや。

ホンマはな、俺が、流星と2人で歩いて帰る大毅くんを見て一目惚れしてん。

でも、男の子やと付き合ってもらえんやろ？やから、姉貴の制服借りて女装して、年齢も偽った。

....最近、成長期で身長はめっちゃ伸びるし、そろそろ声変わりもするかも知らんから、隠しきれへんって。

もっと早くネタばらしせなアカンって思ってたんやけど、大毅くんと一緒に居るの楽しいし、やっぱり好きやからさ。

離れたくなくて、ズルズルとここまで来てもうた。

ホンマに、ごめんなさい。」

大毅「....のんちゃんの話はこれで終わり？」

望「....はい。」

わかってたやんか、きっと振られるんや。

だけど、まだ泣いたらアカン。ちゃんと大毅くんの話聞かんと、なんて言われようとも受け止めへんと。

大毅「実は俺も謝らなアカンねん。」

望「....えっ？」