永露元稀とファン ページ7
・
今日も、推しが尊い。
くるくるの髪の毛、すらっとしたスタイル、わずかにハスキーな声。
クリッとした目に、いたずらっ子の様な笑顔。
うん、好きだ。
小川｢ただのファンじゃん｣
｢否定はしない｣
小川｢どこがいいの｣
｢愚問だよ小川ちゃん。ファンに推しのどこがすきなんて聞くだけ無駄｣
小川｢あーはいはい｣
WD名古屋。プロバレーチーム。
リベロの小川くんと自主練風景を眺めながら、遠くで笑ってる推しに想いを馳せる。
そう、私は永露元稀くんの大ファンだ。
同い年で同期で同じチームの選手とマネだけど、私は彼のファンだ。
学生の頃から応援し続けて現在に至る。
小川｢あ、こっち来た｣
｢ほんとだ｣
永露｢見すぎ｣
｢あらバレてた？｣
永露｢バレバレだわ｣
自主練が終わったみたいで元稀くんが戻ってきた。
汗を拭いてる姿ですらかっこよくて惚れ惚れしちゃう。
そんな私に呆れ顔の小川ちゃんは、さっさとどこかへ行ってしまった。
永露｢あ、もしかして俺を待ってた？｣
｢うん。一緒に帰ろう｣
永露｢わりー気づかなくて｣
｢全然。かっこいい元稀くん見れたから満足｣
永露｢お前なぁ…｣
真顔でよくそんなことが言えるよなって若干照れ顔。
まだ残ってる人たちに挨拶をして体育館を後にする。
練習終わりのこの時間が至福の時だ。
元稀くんは必ず車道側を歩いてくれて、体育館が見えなくなったところで私の手を握ってくれる。
｢…うふ｣
永露｢なんだよ｣
｢いや？かわいいなあって思って｣
永露｢…うるせ｣
｢んふっ｣
好きになったのは私が先。
告白してくれたのは元稀くんが先。
キスをせがんだのは私が先。
手を繋いできたのは元稀くんが先。
推しと付き合ってるとはいえ、かなり順調なお付き合いだ。幸せ。
｢そういえばさ、なんで元稀くんは私に告白してくれたの？｣
永露｢…ずっと隣で応援して欲しかったから？｣
｢え？｣
永露｢負けたのは俺なのに俺より泣いてる姿とか、優勝した俺より喜んでる姿とか、もっと近くでずっと見てたいって思ったから｣
｢…きゅん｣
永露｢っていう嘘ね｣
｢おい｣
その後に小さな声で｢…っていう嘘だよ｣って言って目をそらす元稀くん。
最高にかっこよくてかわいい。
私の推しであり、彼氏です。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 192人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みう(プロフ) - 花さんはじめまして！井上さんのお話最高でした…！！他の作品も読ませていただきます！リクエストなのですがもしよろしければまた井上さんのお話を書いていただけませんでしょうか？よろしくおねがいします！ (2022年3月4日 1時) (
レス) id: b8e8982ec1 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - やっぱり定期的にこの作品を見に来てしまいます(笑)更新待ってます！ (2021年11月7日 1時) (レス) @page10 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - りこさん» りこ様！大変お待たせいたしました😭😭😭関田さんの小説を書かせていただきました！山本くんの小説はもう少々お待ちください！ (2021年10月23日 19時) (レス) id: 6782c8e9bf (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！よろしくお願いします🙇♀️ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 2bcab9c47e (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます✨かしこまりました！ほかのリクエストが終わり次第書かせていただきますので時間はかかると思いますが少々お待ちください！🥺❤️ (2021年9月25日 19時) (レス) id: 6782c8e9bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花
| 作成日時：2021年9月18日 13時
