*colorless 17 ページ18
今日も今日とて僕は奴のストレス解消道具
生きているのに扱いは道具
助けて欲しい
前髪の内側から見える世界
そこは僕のいない他人だけがいる世界
前髪は僕を守る盾であり、壁である
これより先に誰も入れてはならない
僕が僕になってしまう
奴の自由にさせてしまう
今は平気
ハジメテを奪われても
だって前髪は僕を守ってくれるから
僕を僕でなくならせてくれるから
学校に来る理由も無くなった今
一体どうすればよいのだろう
授業に出るのも退屈だし
何より彼らと一緒にいられないことが
悲しくて悔しくて
無能過ぎて嫌いになる
グイッ
後に手を引かれ引きずられるようにして屋上についた
誰だ?
僕をここに連れてくる人なんて
つかデジャブなんだけど
前もこんなこと無かったっけ?
?「何でなんスか」
『ほわっつ?』
?「何で部活辞めちゃったんすか?」
『黄瀬』
黄「何でなんスか」
『僕には僕の事情があるんだよ』
?「あの人が関係しているのではないか?」
『赤司?』
赤「違うのか?」
『君らは僕の事好き?』
赤「俺の質問に答えろ」
『もし僕のことが好きならば』
赤「乃亜」
『僕を助けないでほしい。ほおっておいてくれ』
少しの沈黙の中
次の言葉を紡ぎ出す
『もし僕を嫌いならば僕を助けてよ』
『裏切られるのはとても悲しいの』
『死にたくなってしまうんだよ』
桃「乃亜…」
『それじゃぁね』
もうきっと会うことは無い
あぁきっとこれで良かったんだ
これで皆幸せになれるんだ
お願いだからちゃんと笑わせて
最後までかっこよく行きたいから
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作者名:3K猫 | 作成日時:2018年1月26日 7時