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「に、にいさん、、?」

自分はついさっきまで兄さんであったのだろうアサガオのもとに走っていった

「枯れてる…」

出来るだけ刺激を与えないようにアサガオを撫でていると、手元に紫の花弁が一枚ふわりと落ちてきた

「これも能力…?瞬間移動の…?」

あともう少し、せめて屋敷に入るまでは付いてきて欲しかったのに、、
さぞかし多忙なのだろうと思い、手元に落ちてきた花びらをそっと握って屋敷へと足を進めた

_ ̄_ ̄_ ̄

「し、しつれいしまーす…」

屋敷の入り口なのだろうか
馬鹿でかい扉があるがロックしても意味がないと察し、全体重をかけてゆっくりと開けた

少し空いた隙間に体をねじ込んで屋敷の中に入った、途端後ろでバタンと大袈裟な音をたてて扉がしまった

すると色んな方向から人の気配を感じた
全ての気配はこちらに警戒しているのが分かる

「あ、あの、兄さんに紹介されて来ました!」

どことは言わないが、屋敷全体に聞こえるように呼び掛けた

するとこちらに三つの人影が姿を表した


「兄さんって、紫のストールの兄さんか?」

警戒心むき出しな金髪の男が自分のことを睨み付けながら聞く

「…そうです」

すると違う方向から声がかかる

「そもそもあんた誰やねん?」

スコップを担ぎニット帽を被った男の人は見下したように聞く

「Aって言います」


沈黙が流れる

すっごく気まずい

どうすればいいのかわからず戸惑ってると背後から声をかけられた

「Aちゃんってゆうんか、
自分は大先生って言うねん、よろしくな」

青いスーツを雑に身にまとった男がこちらに手を差し出した

「まて大先生!そいつスパイかも知れんやん!!」

「そぉ、かっかしないのシャオちゃん
こんな可愛い子が悪いことなんて出来るわけないやん」

自分は素直に手を握った、

「よ、よろしくお願いいたします」

その瞬間だった

体の力が抜けていく感覚に襲われた
ペタンと床に腰がつく

「Aちゃん悪い子やなぁ、これ兄さんの花びらやんね?
兄さんの紹介って言ってたけど、その肝心な兄さんがいないのはなんでやろな?」

大先生の手にはさっきまで自分が持っていたアサガオの花びらが握られている

違うと否定したいが体に力が入らない、

大先生は自分のことを冷たく見下ろしている

そこには青いムスカリが咲いていた

_ ̄_ ̄_ ̄

大先生
ムスカリの能力者
*ムスカリの言ノ葉『失望』
体から力が抜け何もする気が起きなくなる、または動けなくなる

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作者名:しろ | 作成日時:2018年8月16日 22時

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