アリス祭 ひっつき玉 ページ9
舞台袖は、地獄絵図でした。
『なにこれ・・・』
鳴海「あっちゃーーーひっつき玉かな」
人という人、モノというモノが至る所でくっついてる。
心「僕たちが持ち込んだひっつき玉が、風に飛ばされた後弾けちゃって・・・」
心・キツネ「「ごめんなさい」」
鳴海「うーんひっつき玉の効果は1.2時間続くからな〜
あと10分で開演だし、代役を立てて少し構成を変えるしか………」
嫌な予感?
鳴海「今無事な子!おそらくみんな劇に出てもらうことになるから!よろしくね!!」
え、うそでしょ、私無理。
逃げよう。
鳴海「和奏ちゃん??今回ばかりは逃さないよ??ニッコリ」
棗「おいナルなんだこれ」
棗くんの右手が、小さい男の子の左手につながっていた。
助けてあげたんだろうな。
鳴海「ひっつき玉だよーー棗くん、その子7人の小人役だから、君はその小人の友だちの動物役で出てくれる?」
棗「ふざけるな。出るわけねぇだろ」
蜜柑「棗ー出てやりぃや」
棗「は?なんで俺がそんなこと」
鳴海「そっかぁ…ごめんね、7人の小人は6人に変更だ」
男の子「えっ……っせっかく練習したのに……」
鳴海「ごめんねぇ……チラッ」
棗「・・・・ちっ」
スタスタとどこかへ歩いて行ってしまう棗くん。
もしかして……劇に出てあげる気では???
蜜柑「ちょっとくらいええやろ棗!!もーあいつー!」
『蜜柑ちゃんたぶん棗くんは』
鳴海「さて、ある程度決まってきたね。
あとは狩人は僕がやるとして、肝心の王子様と、
ナレーションの子も地面にくっついちゃってるのか……
あ!そうだ和奏ちゃん!王子様役やってくれない?」
………………はい???
『ムリですっ!!!何言ってるんですか!』
鳴海「和奏ちゃんなら落ち着いてるし、焦らずやってくれそう!お願い!頼むよ!」
『無理です無理です絶対無理!!!』
棗「おい水玉。お前が王子役やれ」
帰ってきた棗くんは、黒い猫の衣装に身を包み、
猫耳に3本ヒゲ、かわいらしい尻尾までついている。
蜜柑「ウチ!?なんで!?」
棗「おめえまだ俺の奴 隷だろーが。口答えすんな」
蜜柑ちゃん…………かわいそう………
棗「他人事じゃねえからな。ナレーションくらいやれ」
『えっ!私』
棗「お前らいつまで俺に衣装無駄に着せるつもりだ……さっさと幕開けろゴゴゴゴ」
一同「「「はい・・・」」」
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あんこ - とても面白くてあっという間に読み進めてしまいます!私も学園アリス大好きです!よーちゃんと翼先輩もたくさんででてきて個人的にとても嬉しいです★私もクリスマス衣装は蜜柑ちゃん派です♪ (7月21日 6時) (レス) @page50 id: 1dc705f50b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼 | 作成日時:2023年6月28日 13時