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脚立に乗ってしゃがんだ状態のまま頭に手を添えている私は何も衝撃が無かった事に疑問を感じ目を開けた
すると、そこにはドアップの赤羽くんの胸元が映っていた
その推定距離は約10cmで、彼は私の頭上で片腕を伸ばし、本棚の参考書を押さえ付けている
「あっぶねー。これダイレクトに喰らってたら骨折ものだよ」
……もしかして、守ってくれたのかな
「あんた、何とも無かった？」
『は、はい……』
「間に合って良かったよ」
ふぅ、と頭上から安堵の溜息が聞こえて、私の中での彼のイメージが180度回転した
なーんだ、赤羽くんにもちゃんと良い所あるじゃん
クズ野郎なんて言ってちょっと申し訳無くなってきちゃった
『助けてくれてありがとうございます』
「ん。どういたしまして」
『ご主人様、案外優しい所あるんですね！ちょっとだけ見直しましたよ』
「は？見直したって何？あんたまた失礼な事考えてたでしょ。バラすよ？」
『いやいやいや！今回ばっかりは本当に私の事守ってくれて感謝しか無いですから！後どさくさに紛れて脅すの辞めて下さいね！』
「ねぇ。ちょっと変な事聞くけどさ。あんたってこういう時、業くんカッコイイ〜って言って胸押し当てて来ないんだね」
何の話だよ
そう聞いてくるって事は、赤羽くん女の子にそんな事されてるの？
(……ハッ！)
もしかして、私もそう言う人に見えてるのかな？
だったら、勘違いしないで欲しい！私に押し当てれる胸なんか無いもん！
『そんなのする訳無いでしょ！恩を仇で返すような事、私はしませんから！』
「……そ」
＊
私達の足元には地面が覆い尽くされるほどの参考書がいくつにも重なって落ちていて、今日のペナルティは床の掃除とプリント整理だけのはずだったのに、参考書の整理が追加されてしまった
「あーあ、床酷いことになったね」
『ですねっ』
でも今は、それすらもどうでも良く思えてしまう程私はワクワクした気持ちだった
少しだけ赤羽くんと仲良くなれた気がする！
上手く行けばこのまま友達に昇格出来そうだよね！
まずは一緒にお片付けする所から始めてみよう！
『よぉし、片付けましょうか！』
「うん。あんた一人でね」
『……』
やっぱりこの人嫌いです！
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ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)大好きって言って貰えて嬉しいです！恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです！更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年4月14日 23時
