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豆三十六粒 ページ37







不死川さんの家を後にし、空っぽになった箱を持って一人で歩いていると前方に知り合いを発見した


(お、炭治郎くんだ)


私は重箱を包んでいる風呂敷の結び目を持った片手でブンブン、と彼に手を振った





『おーい!炭治郎く「Aさん、重箱を振り回すと危ないですよ!」


(これぞ長男。それと年下の子に注意されるなんて、私恥ずかしい)


『こんな所で何してるの?善逸くんは一緒じゃないんだね』


「はい!今から伊黒さんと合同任務なんです!」


『ほへぇ。そうかそうか』





鬼殺隊の中で位が高い柱と同じ任務を任されている彼に感心だなぁ、と腕を組んでいると、どこかから獣の被り物を召したあいつが尾っぽを振りながら現れた





「おぉ!弱井じゃねーか!」


『齢ね。伊之助』


「おい弱井!その風呂敷の中何だ?寄越せ!」


『齢だよ伊之助。それと中身は空だよ』


「ハァン??お前は出前しか出来ねぇだろ!」


「コラ!伊之助!Aさんに失礼だろ!」


『あはは。良いの良いの』





伊之助に叱る炭治郎くんに向けて、胸の前で遠慮がちに両手を広げて小さく振った





ご覧の通り、この野生動物に天ぷらを餌付けをすると、私に会う度にたかってくるようになった


よほど(ポルトガル)の揚げ物が美味しかったらしく、近所の犬が懐いた感覚とそっくりだ





(まぁ、可愛いから良いけどね)





今度いっぱい持って来てあげるから、とご機嫌ななめの伊之助を被り物の上からあやすようにポンポン、と叩くとうっとりされる





「約束だぞ!弱井!」


『だから齢ね』





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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 恋愛   
作品ジャンル:ラブコメ
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ハバネロ(プロフ) - ゆり。さん» わぁぁぁぁ!嬉しいです!^^ パート2でも新作でもゆりさんを待っています! (2020年2月19日 0時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - わあああぁ!!新作も絶対読ませていただきます!!楽しみです!! (2020年2月18日 21時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ちくわさん» そんな貴方も最高です・・・!(訳:見て下さってありがとうございます!) (2020年2月16日 22時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 最高です…最高です… (2020年2月16日 15時) (レス) id: 60e60c572f (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ゆり。さん» わぁあっ(*´ ∨`) こんなので良ければいっぱいムフフして行って下さい!私の妄想が尽きるまでお付き合い下さると嬉しいです^^ コメントありがとうございます! (2020年2月2日 1時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハバネロ | 作成日時:2020年1月16日 2時

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