豆二十二粒 ページ23
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とある日の産屋敷邸で、毛先にかけて紫の濃淡がある黒髪の彼女はお咎めの言葉を放っていた
「なるほど。Aちゃんに縁談の件を教えてしまったんですね」
「……おう」
「不死川さんもしかして、傷付けてしまったんじゃ無いかって気にしてます?」
「あ?」
「まぁ、違うなら良いのですけども。Aちゃんですし、こんな事では折れないと思いますが」
蟲柱はいつになく真剣な表情で、壁に凭れ掛かる彼の心中を諭すように問い詰める
「不死川さんはこれで良かったんですか?」
「何でんな事、俺に聞くんだァ」
「彼女の後押しをしてしまったようなものですよ。まさかご自身の気持ちに自覚が無いなんて言わないですよね」
『こんにちはぁああ!』
「あら、良い所だったのに」
*
日光が照り付ける庭園で、人の気配があるお屋敷に向かって大声を出すと、しのぶさんと不死川さんが出て来た
珍しい組み合わせだ
「こんにちは。もう少しだけ音量を下げて貰えないでしょうか?」
『あ、ごめんなさい!音量MAXでしたね!』
会議中はマナーモードって言うもんね
今度から代わりに震えておこうかな
「お探しは冨岡さんですか?」
『いえ!違います!』
「冨岡さんでしたら、お屋敷の奥の方に……え?」
『今日は蜜璃ちゃんに会いに来ました!』
顔に戸惑いの文字が貼り付けられているしのぶさんを他所に、奥の方にいらっしゃる桃色の三つ編みの美人さんに手を振りかざす
『蜜璃ちゃん!こんにちはー!』
「あっAちゃん!元気そうで良かったわ〜!傷心中じゃ無かったの?」
『え』
何でこんな話になってるんだ?
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ハバネロ(プロフ) - ゆり。さん» わぁぁぁぁ!嬉しいです!^^ パート2でも新作でもゆりさんを待っています! (2020年2月19日 0時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - わあああぁ!!新作も絶対読ませていただきます!!楽しみです!! (2020年2月18日 21時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ちくわさん» そんな貴方も最高です・・・!(訳:見て下さってありがとうございます!) (2020年2月16日 22時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 最高です…最高です… (2020年2月16日 15時) (レス) id: 60e60c572f (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ゆり。さん» わぁあっ(*´ ∨`) こんなので良ければいっぱいムフフして行って下さい!私の妄想が尽きるまでお付き合い下さると嬉しいです^^ コメントありがとうございます! (2020年2月2日 1時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハバネロ | 作成日時:2020年1月16日 2時