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コンビニで買ってきた冷凍のチャーハンをレンジに入れて、それが出来上がるまでに餡を作ることにした
とりあえず、片栗粉が必要な訳で……
ここの住人で無い私は当然場所が分からない
キッチンの入り口辺りの壁にもたれて頭を抱える彼に視線を送ると、一瞬目が合ってふい、と逸らされる
……思春期ですね
どうやら、こちらから切り出さないと埒が明かないみたいだ
『あの、片栗粉って何処にありますか？』
「上の戸棚にあるよ」
『なるほど』
私は教えて貰った戸棚に手を掛けて、扉を開けると
奥の方に片栗粉と書かれた袋を見付けた
なので背伸びをして、片栗粉目掛けて指の先まで伸ばす
『あ、取れました〜！わーい』
そう彼の方を振り返ると赤羽くんは目を二倍程に見開いていて、私の元に駆けてきて
前からふわり、と包まれるように抱き付いてきた
『へ』
彼の早い鼓動を感じて、頭は真っ白になった
「あー、もう。ホントお願いだからちゃんと前見て」
一体何が起きたのか分から無くなっていると、戸棚から調味料やら香辛料やらが沢山落ちていることに気が付いた
クミンの小瓶が地面に転がっていて、強い匂いが鼻に掠めた
しかも、割れてしまっている
『あああああああ！ごめんなさいごめんなさいごめんなさい！これ大事なやつですよね！本当にごめんなさい！』
絶対怒られると思って目をぎゅっと瞑ると、彼は更に抱擁を強くした
「別にいいよ。Aの方が大事だし」
『ファッ！？！も、もう！平然とそんなこと言わないで下さいよ！恥ずかしいじゃないですか！』
「へぇ。Aにはこれが平然に見えるんだ」
そう言って微かに頬を赤く染めた彼と目が合って、ドキンと脈が唸った
『あ、えっと、その、ちょ、ちょっと離れましょうか！早急に！』
「え〜、何で？」
私の動揺っぷりにニヤニヤとする彼
言えるわけないでしょ！心臓が爆発しそうだなんて！
『ほ、ほんとにお願いだから一回離して！』
「やだ。そそっかしいAが悪いからね。ずっと我慢してた俺の身にもなれば？」
『もおおおおっ！何それ！知らないし、意味わからないこと言わないで下さい！』
顔に熱が溜まって暑い
このまま彼の胸の中に居たら緊張で頭がパンクする
丁度その時、ピーピーピーとレンジから合図が聞こえたので駆け込むようにすぐに離れた
『チャーハン、ナイスタイミング！』
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ハバネロ(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)とにかく明るくて、馬鹿っぽい女の子を書きたかったのでそのように言って貰えて良かったです！現在パート3まで出ているので是非そちらも読んでみて下さいね^^ (2019年6月18日 22時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - 主人公がとってもおもしろいくて、私大好きです、もちろんカルマ君も大好きです、これからも応援してます！ (2019年6月18日 13時) (レス) id: aedff0aee4 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あんな、ケンカを売るような言い方でしたのに、許して頂いてありがとうございます。 これからも、この小説を楽しみにさせていただきます (2019年5月27日 8時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - 鶴さん» いえいえ大丈夫です(*´-`*)この件に関して鶴さんが責任を追う必要はございませんのでご安心下さい。今後このような事態を起こさない為にもしっかり対応の方をさせて頂きますので、いつも通り作品を楽しんで下されは幸いです(＊´ ∨｀) (2019年5月26日 18時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - 作者様私のコメントも不快でしたり、誤解を招く可能性がありました不快にさせてしまいましたら大変申し訳ありません (2019年5月26日 13時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年5月17日 1時
