いない人 ページ22
歩きながらベルは各部屋を説明していく。
通りかかった男は私たちよりも年上のはずなのに私たちに頭を下げていた。
「ベルって偉いひとなの？」
「まぁ、王子だし？幹部だから頭下げられるのとか当たり前じゃね？」
ベルは笑う。
「ここのボスってさ、やっぱりスクアーロさん？」
ベルはちょっと間をおいてポツリと言う。
「違うよ」
「じゃあ、ボスって・・・」
「ボスはさ、眠ったよ。今は氷のなか」
ベルの言っている意味が分からなかった。
でも、事実だということは分かったし、さっき私が木から落ちそうになって
「死んだらどうすんだよ！」
って泣きそうな顔で言ったわけも、ボスが関係あるんだろう。
大切なボスがいなくなったから、死ぬということが怖くなったんだろう。
「そっか。ベルにとってボスは大切な人だったんだ」
「大切っていうか、なんかもう逆らえないぜ。
ボスにあったらさ、もうボスにしかついていけなくなる。
オレにとって、ボスは王様。オレはボスには多分一生勝てねぇ。そう思わせるのがボスなんだ」
欄とした目で、といっても目は隠れていて見えないのだが。
けれども、声がそう語っている。
「お前も会ったら絶対そう思う」
ベルは断言する。
「・・・じゃあ、会ってみたい」
「ししっ、まぁ、ボスおっかないから殺されないように気をつけろよ。
目覚めたらいきなり知らない奴がいるってかなりホラーだしな」
「う・・・それは嫌」
「まぁ、ここで生きるには強くなるしかねーし、頑張れよ。しししっ」
その言葉に私はゾッとするが、まぁ確かにベルのいうとおり。
「うん、頑張る」
((大切な人))
((ちょっとだけ羨ましい))
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京夜(プロフ) - ネアレ殿さん» うわーっ！ありがとうございます！今はテスト週間という恐ろしい時期なので、更新が遅れそうですが、終わったら書いていきます！応援ありがとうございます(｀･ω･´) (2016年11月20日 9時) (
レス) id: 4b153081bb (このIDを非表示/違反報告)
ネアレ殿(プロフ) - 新作おめでとうございますヽ(*´∀｀)ノ作品更新無理をしない程度に頑張って下さい(`･ ω･´)ゞﾋﾞｼｯ!!応援してます(*⌒▽⌒*) (2016年11月20日 1時) (レス) id: c0475fe362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京夜 | 作成日時：2016年11月17日 19時
