生きるために ページ21
生きるために、人を殺す。
なんて皮肉な話だろう。
「うししっ！じゃあ、あらためて終夜はヴァリアー入隊ってことで。おめでとう」
「ちょっと、何がおめでとうか分からないんだけど・・・」
私が言ってもベルは笑って「だって殺すの楽しいじゃん」と無邪気に笑う。
「ベルはちょっと特殊でね、気にしない方がいいよ。
ボクはマーモン。頼みごとは有料だよ」
「マーモンひどくね？うしししっ。
ここにいる奴らなんて大概特殊だろ。カマだっているしな」
ベルがゴツいオカマさんをみて言う。
「あらま！ひどいわベルちゃん！
私はオカマじゃなくて乙女よ。私はルッスーリア、ルッス姐さんって呼んでね」
「んで、さっきからお前のことを睨んでるキモイ顔の奴がレヴィ」
小馬鹿にしたように笑うベルに「なんだと！？」と怒鳴るレヴィ。
「あぁん？殺んの？オレは別にいいけど？うっしし」
「貴様！馬鹿にしているな！！」
キラリとナイフを持つベル。
レヴィの方は何か傘のようなものを持っている。
「こんな所でレヴィのを使ったら、また壊れるじゃないか。ボクは行くよ」
そう言って退散するマーモン。
「う゛ぉおおい！やめねぇか！てめぇら！」
スクアーロが言っても二人はやめる気配もない。
あぁ、どうしよう。
ここはやっぱり止めないといけないんだよね。
二人は殺気がにじみ出てて怖い。
でも・・・。
「ベ、ベル！・・・あっ」
ベルの裾を掴もうと思ったら、つまづいてベルに後ろから抱きつく形になってしまった。
「なに何もないところでつまづいてんだよ、だっせ」
そう笑うベルに返す言葉もない。
「・・・あの、ベル。よかったら今から色々教えてくれない？
私、全然ここについて知らないし、修行とか色々分からないとこだらけで・・・」
お願い、という私にポカーンとするベル。
どうしたんだ？
「ベルちゃん今まで一番年下で後輩ってものがいなかったから実感ないんでしょうね」
と笑うルッス姐さん。
「ベル？ベル先輩・・・？」
「うしししっ！先輩か、いい響きじゃん。よし、終夜行こうぜ」
いきなり笑い出して私の手をひくベル。
先輩というのが効いたのだろうか。
「おい！ベル、逃げるのか！？」
というレヴィに笑って言葉を返すベル。
「逃げんじゃなくて、お前が命拾いしたんだぜ？うしししっ」
軽快なステップで歩くベルに後ろからはすごい殺気。
あぁ、やっぱり不安だ。
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京夜(プロフ) - ネアレ殿さん» うわーっ！ありがとうございます！今はテスト週間という恐ろしい時期なので、更新が遅れそうですが、終わったら書いていきます！応援ありがとうございます(｀･ω･´) (2016年11月20日 9時) (
レス) id: 4b153081bb (このIDを非表示/違反報告)
ネアレ殿(プロフ) - 新作おめでとうございますヽ(*´∀｀)ノ作品更新無理をしない程度に頑張って下さい(`･ ω･´)ゞﾋﾞｼｯ!!応援してます(*⌒▽⌒*) (2016年11月20日 1時) (レス) id: c0475fe362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京夜 | 作成日時：2016年11月17日 19時
