なぜなのか ページ13
今日は休日で、学校は休みだ。
そう思っていたとき、ピンポーンとインターホンがなった。
お父さんが扉を開ける。
私もなぜか呼ばれ、隣に立つ。
目の前には、いつものヘラヘラ顔の家光さんではなくて
真剣な表情をした家光さんだった。
「なんで・・・いるんですかっ・・・」
喉が枯れて声が出なかった。
綱吉くんが泣いていましたよ、
私が言っても、悲しそうに笑うだけで。
なんて悲しい人だろうか。
「終夜ちゃん、約束の時間だ」
うん、分かっていました。
「終夜ちゃん、君には今からイタリアにいってもらう。
そこからどう転ぶかは君次第だ」
「お母さんたちには私がいなくなることを、どう説明するんですか」
「そこは上手く説明するから安心してくれ」
「・・・分かりました」
それから私は飛行機のある場所まで連れて行ってもらった。
「ごめんな」
そういって謝るお父さん。
「そんな顔しないでよ。謝ったって行かなくていいことにはならないんだからさ」
ごめんね。でも、少しの皮肉なんだよ。
飛行機が上へ上へとのぼっていく。
小さくなる町をみて、こんなちっぽけな所だったのだと笑った。
うん、やっぱりなんだかんだ言って
綱吉くんとは色々関わっちゃったし、これからも関わらなきゃいけないんだな。
この体の持ち主だった本当の終夜さんに申し訳ない。
これからもっと、ずっと傷ついてしまうのだ。
それでも、どこか憧れだった綱吉くんと一緒に居られて嬉しかった自分がいる。
あー、綱吉くんとの約束はやっぱり守れなかったな。
一緒に居られなくてごめんね。でも、君のためなんだってさ。
今頃泣いてるんだろうか。
なんて胸糞悪い話だろう。
ごめんね。
さようなら。
なぜか涙が出てきた。
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京夜(プロフ) - ネアレ殿さん» うわーっ！ありがとうございます！今はテスト週間という恐ろしい時期なので、更新が遅れそうですが、終わったら書いていきます！応援ありがとうございます(｀･ω･´) (2016年11月20日 9時) (
レス) id: 4b153081bb (このIDを非表示/違反報告)
ネアレ殿(プロフ) - 新作おめでとうございますヽ(*´∀｀)ノ作品更新無理をしない程度に頑張って下さい(`･ ω･´)ゞﾋﾞｼｯ!!応援してます(*⌒▽⌒*) (2016年11月20日 1時) (レス) id: c0475fe362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京夜 | 作成日時：2016年11月17日 19時
