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三好「トートロジー見事なイワシの頭です…よく仕込んだものですが、新興宗教と同じものですよ。閉鎖集団を離れてはとても長く持たない観念ですね」
結城「神永は…」
神永「三好と同意見です…例えば日本が戦争に負けた場合、たちまち全く反対のことを用意かつ同程度に演じるようになるでしょう」
佐久間「…ｯ!!」
日本が戦争に負けた場合だと…!!!
結城「金、名誉、国家への忠誠心、あるいは人の死にさえも全ては虚構だ…諸君の未来に待ち受けている真っ黒な孤独…その中で唯一諸君を支えてくれるのは常に変化し続ける多様な状況の中で咄嗟に判断をくだせ能力だけだ」
結城中佐が背中を向け
歩き出す
コツ、コツ、コツ、
結局、コイツらがスパイとして働くのは
名誉や愛国心の為ですらない。
自分ならこの程度なら出来なければという
恐ろしい程の自負心なのだ
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作者名：Harukiorange | 作成日時：2017年3月30日 17時
