検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:13,313 hit

第10話 ページ12

善逸side

Aちゃんの手が少し震えている。やばい、俺の求婚そんなにキモかったかなぁ。

善「Aちゃんごめんね、驚かせるつもりはなかったんだよね。」

Aちゃんは顔を上げる。

善「へ?」

こんな間抜けな声出たの初めてかもしれない。

だって、Aちゃんの顔が真っ赤で目には涙がこれでもかってくらい溜まっている。

善「ごめんねぇぇぇきもかったよねぇ!なかないでぇぇぇ!」

『ち、ちが』

善「もうしないから許してえぇぇぇぇ!」

『善い…』

善「お願い嫌わないでぇぇぇぇ!」

『善逸くんっ!』

Aちゃんの両手で俺の右手が握られる。手ちっちゃ。あ、もしかして俺今日命日?もう絶対右手洗わない。

『善逸くん、あのキモくないよ。その、いきなり結婚しようって言われて照れちゃって……えっと、私すごく赤面症だから顔見られたくなくて。』

あー、もう無理だ。これ無理なやつだ。

善「ぎゅってしたい。してもいい?」

『えっ?…わっ!』

善「Aちゃん本当に可愛すぎる。そんなんじゃこの世の男全員Aちゃんに襲いかかるよ。」

『それは困る…善、逸くん、恥ずかしいから…その…離しt』

善「だから…だから!その顔を見せていいのは俺だけ!分かった!?」

折れそうなくらい華奢な体を離すと、真っ赤な顔のAちゃんが、うんうんと大きく頭を振る。可愛すぎだってば。

し「善逸くん?何をしてるのでしょう?今すぐ離れて貰えますか?だいたいあなた仕事終えて体を洗ってないでしょう?そんな体でAさんに近付かないでもらえますか?」

善「怖いんですけどぉ。」

『あ、胡蝶さん!私は大丈夫でs』

し「大丈夫じゃないでしょう?それに胡蝶さんじゃなくてしのぶって呼んでください。」

『じゃ、じゃあ、しのぶさん?』

し「まあ、いいでしょう。善逸くん、ドアの前でずっと炭治郎くんが待っていらっしゃいますよ。さっさと帰った方がよろしいのでは?」

『え!?見られて…』

善「ああ!ほらほら!また!あの顔!」

俺はAちゃんに布団をかけ、Aちゃんの耳元で、

善「その顔は俺だけに見せる約束でしょ?」

と言って、今にでもブチ切れそうな笑顔をしているあの方の前を走って通り抜け炭治郎を抱えて、蝶屋敷を出た。

第11話→←第9話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 3.6/10 (154 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

星蘭澪(プロフ) - はい!いつでも!暇なので (2019年12月6日 22時) (レス) id: 3493931ed9 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 星蘭澪さん» 前もコメントしてくれましたよね?!そのときすごく嬉しかったです!またいつかお話投稿したときは、よろしくお願いします! (2019年12月6日 22時) (レス) id: e72f5bf396 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭澪(プロフ) - 湯川さんいつでも待ってます!更新頑張ってください! (2019年12月6日 22時) (レス) id: 3493931ed9 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭澪(プロフ) - はい!共感しかないです! (2019年11月10日 22時) (レス) id: 3493931ed9 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 星蘭澪さん» コメント、ありがとうございます!善逸やばいかっこいさですよね!? (2019年11月10日 21時) (レス) id: e72f5bf396 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:湯川 | 作成日時:2019年11月8日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。