第10話 ページ12
善逸side
Aちゃんの手が少し震えている。やばい、俺の求婚そんなにキモかったかなぁ。
善「Aちゃんごめんね、驚かせるつもりはなかったんだよね。」
Aちゃんは顔を上げる。
善「へ?」
こんな間抜けな声出たの初めてかもしれない。
だって、Aちゃんの顔が真っ赤で目には涙がこれでもかってくらい溜まっている。
善「ごめんねぇぇぇきもかったよねぇ!なかないでぇぇぇ!」
『ち、ちが』
善「もうしないから許してえぇぇぇぇ!」
『善い…』
善「お願い嫌わないでぇぇぇぇ!」
『善逸くんっ!』
Aちゃんの両手で俺の右手が握られる。手ちっちゃ。あ、もしかして俺今日命日?もう絶対右手洗わない。
『善逸くん、あのキモくないよ。その、いきなり結婚しようって言われて照れちゃって……えっと、私すごく赤面症だから顔見られたくなくて。』
あー、もう無理だ。これ無理なやつだ。
善「ぎゅってしたい。してもいい?」
『えっ?…わっ!』
善「Aちゃん本当に可愛すぎる。そんなんじゃこの世の男全員Aちゃんに襲いかかるよ。」
『それは困る…善、逸くん、恥ずかしいから…その…離しt』
善「だから…だから!その顔を見せていいのは俺だけ!分かった!?」
折れそうなくらい華奢な体を離すと、真っ赤な顔のAちゃんが、うんうんと大きく頭を振る。可愛すぎだってば。
し「善逸くん?何をしてるのでしょう?今すぐ離れて貰えますか?だいたいあなた仕事終えて体を洗ってないでしょう?そんな体でAさんに近付かないでもらえますか?」
善「怖いんですけどぉ。」
『あ、胡蝶さん!私は大丈夫でs』
し「大丈夫じゃないでしょう?それに胡蝶さんじゃなくてしのぶって呼んでください。」
『じゃ、じゃあ、しのぶさん?』
し「まあ、いいでしょう。善逸くん、ドアの前でずっと炭治郎くんが待っていらっしゃいますよ。さっさと帰った方がよろしいのでは?」
『え!?見られて…』
善「ああ!ほらほら!また!あの顔!」
俺はAちゃんに布団をかけ、Aちゃんの耳元で、
善「その顔は俺だけに見せる約束でしょ?」
と言って、今にでもブチ切れそうな笑顔をしているあの方の前を走って通り抜け炭治郎を抱えて、蝶屋敷を出た。
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星蘭澪(プロフ) - はい!いつでも!暇なので (2019年12月6日 22時) (レス) id: 3493931ed9 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 星蘭澪さん» 前もコメントしてくれましたよね?!そのときすごく嬉しかったです!またいつかお話投稿したときは、よろしくお願いします! (2019年12月6日 22時) (レス) id: e72f5bf396 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭澪(プロフ) - 湯川さんいつでも待ってます!更新頑張ってください! (2019年12月6日 22時) (レス) id: 3493931ed9 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭澪(プロフ) - はい!共感しかないです! (2019年11月10日 22時) (レス) id: 3493931ed9 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 星蘭澪さん» コメント、ありがとうございます!善逸やばいかっこいさですよね!? (2019年11月10日 21時) (レス) id: e72f5bf396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湯川 | 作成日時:2019年11月8日 23時