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……… ページ8
「……ん…」
「………」
「…ぐぅ…ぐぅ…」
「…どうすんだよ、俺……」
とりあえず、今の状況を纏めよう
酒で酔い潰れた先輩が俺のひざに頭乗せて寝てる、と…
いや、乗せられたんじゃなくて、床に寝転がりそうだった先輩をひとまず乗せたんだけど…どうすんだこれ
帰れねぇじゃん
でも起こすのは忍びねぇしな…
「ん…ルーク…」
「…やべっ、起こしちまったか？」
「ぐぅ…」
「寝言かよ…」
で、本当にどうすんだ
動いたら起きちまうよな…
……
寝顔はかわいいと言えなくもない、かもな
さらり、と髪を撫でてみると、先輩が軽く体を捻った
「相変わらず、綺麗な顔してるよな」
先輩は、野武士といえども容姿はいいと思う
自分の事なんて気にせずに他の人を守ろうとする、そんなまっすぐな性格だし
でも、先輩の身体は細くて柔らかくて、もろい
だから、誰かが守ってやらないと簡単に壊れちまいそうだ
その誰かに、俺は…なりたい
「強く、ならねぇとな」
そんな独り言を言って、もう一度先輩の髪をひと撫でする
先輩が「ん…」と小さな声を出した
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