間違いだらけの恋愛事情 (ページ6)

今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:3,296 hit

気になってページ6

仕事が終わり、家に帰る
…その筈だった

「…なんで俺、ここにきちまったんだろ…」

俺は、先輩の家の前にいた
なんとなく、昼間の事が気になってきてしまったのだ
そのとき

「…っと、やっと家に着いたぜ…ってあれ？ルーク？」
「おわっ！？」

誰かに声をかけられた
声の方をを向くと、そこには先輩がいた
俺は驚いて、先輩を押し倒す形で倒れてしまった

ドサッ

「うっ…、ってて…」
「っ！すみません先輩…っ！」

押し倒されて、道路に体をぶつけた先輩が顔を歪める
背中をぶつけたみたいだ…
…俺のせいだ
俺が意味もなくここに来なきゃよかったんだ

「ごめんなさい…！」

先輩を道路から助け下ろして緩めに抱き起こす

「ごめんなさい…っ先輩、、俺が来てなければ…」
「だ…大丈夫だから…、泣かないでくれよ、ルーク…。お前は大丈夫か？」
「俺なんてどうでもいいんす！…うぅ……っ」

涙が出てきてしまう
今度こそ嫌われる…嫌だ…

「どうでもいいわけないだろ。一旦私の家に入ってくれ、お茶でも出すぜ。話でもなんでも聞いてやるから」
「…でも、」
「いいから。」
「…分かりました」

何も言えないまま、立ち上がる

「ところで、ルーク」
「はい？」
「その、お姫様だっこはちょっと…///てか、下ろしてくれよ、重いだろ？」
「重くない」
「うぅ…」