沖 田 と 土 方 【沖田総悟】

兄妹の時間です ページ9

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真選組の屯所に帰る。


ふらふら〜っと道場に行けば、

お兄ちゃんが竹刀を振っていた。


…お兄ちゃんのこの姿が好きだ。



十 『……ﾊｧｯ、…A？』

『あ…ごめん、、』

十 『ん？別にいーけど？』



お兄ちゃんと私で、

道場の端に座る。


汗を拭うお兄ちゃんの手が目にはいる


うわ。

痛そうな大きなマメ…



『ちょっと待っててね！』

十 『A？』



急いで救急箱を取りに行く。


お兄ちゃんのことだから、

絶対“大したことない”って言って

放っておくでしょ？



『お兄ちゃん！…手だして？』

十 『はぁ？手…？』



改めて見ると、

酷いマメ。


そこに、


消毒液を塗り、

包帯を巻く。



十 『おい、これ大袈裟じゃねェか？』

『大袈裟なんかじゃない！』

十 『剣も持ちにくくなんだろ、』



絶対に言うと思った。


だから、


結構お高めの、

柔らか素材の包帯を巻いてあげたの。



マメがなかなか治らなくて痛いのがずーっと続くのと、

少し不自由だけどマメが治るって言ったら

断然後者の方がいいでしょ？



十 『……お前も逞しくなったな、』

『え、？』

十 『近藤さんも言っていたが、Aは大きくなったな、』



お兄ちゃんに

ぐしゃぐしゃ、と

頭を撫でられる。



髪が乱れちゃうでしょ！

なんて思いつつも、

…懐かしくって、嬉しくって。



口元は緩みっぱなしだった。



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そのとき、

私の苦手な声と共に、

ドォーンとバズーカーが撃たれた。




“何してんでィ、シスコンブラコン野郎。”



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