もしかして、これが… ページ37
.
今日の夜ご飯、
総悟の姿は見えなかった。
…夜ご飯、葵乃さんと食べてくるのかな?
仕事をしている最中でも、
総悟のことが気になっていた。
うまくいってるだろうか…?
楽しく過ごしているのかな?
ドS発揮していないかな?
…うまくいくことを願うはずなのに、
やっぱり胸が締め付けられる。
“__恋ってもんだろ”
銀さんに言われた言葉を思い出す。
これは…恋、なのか?
恋をしてるから、、
苦しいの?
恋をしているから、、
どこか
“うまくいきませんように…”
なんて思ってる自分がいるの?
『…っ!?』
人として
最低なことを考えてしまう自分が…
怖くなった。
素直に応援できない自分が、
とてつもなく怖くなった。
“……ぃ、おい、…おい!”
『…!?は、はい!』
総 『この年で耳も衰えたとは、ババア真っしぐらですねィ』
『…そ、総悟、?』
総 『飯、少なめで。』
隊士のみんなは自室に帰り、
食器も机も洗って片付けたってのに、
…総悟がやってきた。
いつもなら、
タイミングの悪い総悟を追い払うが
…今日は、なんだか嬉しかった。
総 『…テメェ、俺を騙すたァ、いい度胸じゃねェか。』
静まり帰った食堂に、
私と総悟、
向かい合わせに座り…
一緒に夜ご飯を食べる。
…あ。
総悟のことを騙してたこと、
すっかり忘れてた。
総 『そのことについてどう思ってんですかィ?』
『あー…ははは(笑)』
総 『笑ってんじゃねェ、嘘つき女が。』
…嘘つき女、
いつもならムカっとくるのに、、
…今日はそこまでムカっとこない。
むしろ、
いつもの総悟でよかった。
葵乃さんと過ごしても、
いつも通り、
私と接してくれてよかった。
“葵乃さんの方が女らしくて好きでさァ”
なんて言って、、
比べられたら…
私は…私…は…っ……
総 『……A?』
『…そーご、充電、、してもいい?』
総 『どーぞ?』
箸を置いて総悟の傍にいき、
背中に腕を回す。
総悟の腕の中は…やっぱり温かい。
さっきの不安は小さくなっていき…
元気が送られてくる。
『…そーご。』
総 『……何でィ』
『何でもない、』
…総悟を取られたくない。
…総悟とずっと一緒にいたい。
意地悪でも、
ドSでも、
なんでもいい…
総悟が傍にいてくれるなら
それでいい。
銀さん、
これが
“恋”
ですか?
.
502人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沖田 颯 - すごくいいです。更新頑張ってください (2018年4月18日 15時) (レス) id: 3667ef296d (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - じゅ...充電がやばいです!この作品に惚れました!更新頑張って下さい! (2018年3月30日 23時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
なふこ - 沖田さん恋愛に関してはピュアなのか!!胸が痛いよぉおおおおおおおお! (2018年3月30日 11時) (レス) id: 5fec3ce495 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon - 頑張ってください!更新楽しみにしてます! (2018年3月15日 16時) (レス) id: 750ef43570 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 読ませていただきました!すごく面白いです(*^_^*)更新頑張ってください! (2018年3月14日 16時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あー | 作成日時:2018年3月11日 8時