沖 田 と 土 方 【沖田総悟】

診察お願いします ページ29

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『……ってことなんだけどね、銀さん、、これって病気かな…？』



総悟を見ると胸が苦しい毎日、

総悟と上手く話せない毎日、

総悟の目を見るのもやっとの毎日、



病院に行くのは…なんか怖くって…

お兄ちゃんには心配かけたくなくって…

、、、ここ、万事屋に相談しに来た。



銀 『…Aチャン、マジで言ってんのか』

『マジに決まってます！』



銀さんは少し引いたようなリアクションをしている。

…なに？

…結構やばい感じの病気なの？



私も、緊張して、、汗が伝う…



銀 『そりゃあ、恋ってもんだろ、』

『……へ？』



銀さんの口から伝えられた病名に、

口が思わず開いてしまう。



『こ、い、、ですか、？』

銀 『そーだ。』



恋、って…

あの恋、？


きゅんきゅんするやつだよね？

いちゃいちゃするやつだよね？

ちゅっちゅするやつだよね？



え？

わたしが？

総悟と？



銀 『おーい、Aチャン？恋ってわかる？』

『分かります！別冊マーガレット読んでますから！』



きゅんきゅんするやつが恋とすれば…

私は総悟に、、

きゅんきゅんはしてないよ？


別にアイツと、

手を繋ぎたい、とか…

キスしたい、とか…


そんなのこれっぽっちも思わないし！



銀 『漫画で描かれてるのが、恋の全てじゃねーよ？』

『ん？』

銀 『例えばよォ、いつからAチャンは沖田くんと話すと胸が苦しくなったの？』



いつから、って…

総悟の警察手帳の中の写真を見てから…

総悟の頬が紅く染まってるのを見てから…



銀 『じゃあ、そうなったのはなんで？』



なんで、、って…難しい質問だ。



銀 『沖田くんが秘密にしてるのにムカついたから？』

『……少しだけあると思う』


銀 『沖田くんが女と2人っきりだったから？』

『……それも少しだけ、』


銀 『沖田くんが誰かに取られると思ったから？』



どくん、

1番大きく心臓が跳ねた。



『…そ、うかも、、』



そうかもしれない。


ずっと一緒にいてくれた総悟が、

ずっと私を守ってくれた総悟が、

唯一、甘えることができた総悟が、



他の人に取られちゃうかもって思ったんだ



でも、

それは…

恋、

と呼ぶのではなく、



他人におもちゃを取られるのが嫌な

幼児

という風な表現がお似合いだ。




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