沖 田 と 土 方 【沖田総悟】

なんで、なんで ページ27

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なんか、

よくわからない胸の痛みがする中、

総悟の部屋に行く。



『……総悟？いる？』



襖越しに声をかけるが、

返事はない。


またアイツは無視かい。


いつのときかと同じように、

そーっと中を覗いてみるが…

今回、総悟は居なかった。



お邪魔しまーす、

と声を出して、

机の上に警察手帳を置く。



あ。

机の上に…見つけた…



私が銀さんと食べに行ったとき、

総悟に買った…

お花のブーケ。


……飾ってくれてる、んだ…


知らなかった。

こんなこと。


礼の1つもなかったから、

私のお土産、

見ずに捨ててると思った…



２つ目の新事実に、

今度は口元が緩む。



だけど、



私が置いた警察手帳が目に入り…

上がった口角は次第に下がっていく。



『…はぁ、私…どうしたんだろ、』



上がったり、

下がったりする気持ちに、

悩まされながら



総悟の部屋を出た。



ちょっと進むと…



……げ。総悟。



総 『…あ、洗濯、ちゃんとしてんのか？』

『……してるよ、』

総 『じゃあ何でココにいんだ？』



『だって…総悟が警察手帳をポケットの中に入れたままだったから、私があんたの部屋に手帳を持って行ってあげたの！』



……これで何も言えないでしょ！？

キッ、と少し睨んで総悟を見ると、



目を見開いていた、



総 『…テメー、……なか、見たのか…？』



なか、？

手帳のなか、？



『……見た、けど、』

総 『…うわ、マジかよ……』




片手を顔に持っていき、

明らかに嫌そうな顔をする。



…そんな顔しなくたっていいじゃん。



どくん、どくん、どくん…



なんでだろう…、



手で隠しきれていない

総悟の顔が、

紅くなってるのをみたら、、



急に心臓が騒ぎだした。



総 『…まぁ、いいや、、A…？』

『………ぁ、ごめんっ、』



なんでだろう、



なんで、

悪いことしてないのに、、

総悟に謝ってんだろ？



なんで、

走って逃げてるんだろ？



なんで、

今にも泣いてしまいそうなんだろ？




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