沖 田 と 土 方 【沖田総悟】

アイツを許すものか。 ページ22

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『私はそんな思いで真選組で働いていない！』

総 『、、、。』



『…男好きでも、ブラコンとでも思ってくれていい。』

『ただ、私が仕事に対する思いだけは勘違いしないで！』



…総悟の部屋から出る。

息をするのも苦しい。



十 『…え？A、？』



途中、

すれ違ったお兄ちゃんも無視して

自室に戻る。



布団の上に転がり、

ただひたすら泣く。



総悟なんか嫌いだ。

……大嫌い。



十 『A？…飯できてるぞ？』



聞こえてきた声も無視。

なにもかも、

ぜーんぶ無視。



十 『…すげー姿だな、』



なのに、

お兄ちゃんは、

ズカズカと私のなかに入ってくる。




十 『総悟か？』

『、、、。』

十 『また派手にやりやがって…』



総悟にぐちゃぐちゃにされた頭を

優しく撫でてくれるお兄ちゃん。



意地でも

顔を見せようとはしないし、

声を出そうともしない。



…けど、元気が欲しかった。



顔を隠したまま、

お兄ちゃんにぎゅっと抱きつく。



お兄ちゃんは何も言わないまま、

私の背中を撫でてくれた。



…でもやっぱ、違うんだよな……



元気のパワーが、、

私の体に送られて来ない。



“何でィ、今度は何をされたんでィ”

“元気、送ってやりまさァ”



…元気になる方法も、

アイツを頼る他ない、

って事実が、これまた悲しい。



十 『…お前は“ちゃんと言わなきゃ伝わらねェ”タイプの人間だからな、』



なんだよ。

ちゃんと言わなきゃ伝わらない、

タイプって。



一から十言われなくても、

自分で考えて行動くらいできるっての。



十 『…まぁ、総悟を許してやってくれ。』



お兄ちゃんも総悟の肩をもつの？

…銀さんと一緒じゃないか。



嫌だ。

総悟を許すもんか。



散々人のことを馬鹿にして。



おまけに、



キスなんかもして。



…総悟の馬鹿。




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