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その夜
ため息でいっぱいの寮
「退所します。やりません」
「本当にやらないの?」
「退所したいです」
諦めるオリーを見ている晴翔。
みんな辛いけど、1人だけ残った晴翔は脱落したスーパーチャージャーチームのメンバーから託された思いを背負っている。
「でもオリー、それは言っちゃダメだ」
「どうしてですか」
「だから、そう思うのはオリーの自由だけど 脱落した人も多いだろ その人たちに失礼だ 分かる?」
少しメンバーと話したあと、部屋に戻ってきた。
今日覚えた振りをもう一度練習しながら、ボーカルの練習も同時にしていた。
イジョン「1番までしかできなかったそうです」
ハオ「本当?」
イジョン「そうです」
ハオ「どうするんだ」
イジョン「大変なことになりましたよ」
Aの部屋へ向かうジャンハオ
開いてるドアから顔をのぞかせるハオオッパがいた。
『どうしたんですか?』
「今回のステージ 不安?」
空いているベッドに腰をかけ、こちらに体を向けた。
『時間がない中で、やらないといけないことが多くて、ものすごく不安です…いっぱいいっぱいで、』
「Aはリーダーだよね」
『はい オッパもですよね』
「うん リーダーって……『大変』」
重なる声に笑みがこぼれる。
はじめは笑っていたのに、涙が出てきた。
私は咄嗟に顔を手で覆った。
拭いても拭いても、止まらない涙。
隣にハオオッパが来たみたいでベッドが沈む。
背中をさすられ、さらに気持ちが溢れ出した。
オッパは落ち着くまでずっと隣にいてくれた。
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すず(プロフ) - 全て読ませていただきました。ヒロインちゃん好きすぎます…!ヒロインちゃん報われた世界も見てみたいです。 (8月28日 1時) (レス) id: 4472ef0c33 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 泣きました…最後のペンからの言葉のところで号泣…続きあるのなら待ってます… (6月12日 17時) (レス) @page25 id: d5c63dc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:xoxo | 作成日時:2023年5月1日 22時