【芥川龍之介】語彙力のない私が文豪世界へトリップした【文スト】

３１話 ページ33

絢爛豪華な客船の中、一人佇む。

いやいやいや。

私、普通の日本の女子高生な？

テーブルマナーとか知らないんですけど！

……あ、あそこにいるのフィッツジェラルドさんだ……

わあー、輝いてるなぁ……

まじで別世界の人間しかいない

いやほんと私の主食とか白米なんで。

そんなオシャンティでキラキラした食べ物テレビでしか見たことないんですけど。

そもそも、この料理たちのもとの材料すら謎だ……

はじめてみる……

世界って広い……

食の格差ヤバイ……

なにこのステーキ？絶対スーパーの特売じゃないやつ
なんか直送でプレミアついたブランド牛に違いのよね！！！

「…………」

そっと口に運ぶ。

「………………特売の鶏肉で作った唐揚げのがおいしい……」


庶民の口には合わない。

もうね、なんていうの？

高級なものをおいしいと感じないね！

黒毛和牛より、エリンギのがおいしいわ。

いやこれ結構まじなやつだから。

私の舌的にはだけどね。


……さて、そろそろ仕事しないと。

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