【芥川龍之介】語彙力のない私が文豪世界へトリップした【文スト】

１７話 ページ19

解決策もわからない。

芥川さんは敦くんとの船の重傷が治ってない上に、ホーソーンさんやミッチェルさんとの戦いでも傷を負ってる。

今戦うのは、善くない。

…………でも、この高さから落ちたら確実に死ぬし。

いや、すぐそばの海に落ちれば、あるいは。

って、だめだめだめ！

危険すぎる……。

「っち、僕に奇襲とは……！」

「……待って、芥川さん！いま戦うのは賢明じゃない！」

「ならどうするというのだ！？……ああ、そういえばAは漫画とやらで見たのだったな。このあとどうなる？」

「……………………解らない」

「……何？」

「解らないの、ご免なさい……」

だって、だって、こんな展開知らない。

こんな展開なかった。

「何故、解らない」

「……私が居なかったから…………漫画の世界に、私はいなかった。だから私が来たせいで未来が、変わってしまった……だから、」

解らない、と呟く。

どうしよう。

どうしよう。

私がここに来たことで、変わってしまった未来の先。

そこで、皆になにかあったら。

償いきれるのだろうか。


…………私に。

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