【芥川龍之介】語彙力のない私が文豪世界へトリップした【文スト】

１５話 ページ17

_______私は、独りだ。

そう思うことがしばしばあった。

いま話してる、友達だと思っている子はもしかしたら私のことを嫌っているかもしれない。

私が友達だと思っていても、向こうは思ってないかも。

被害妄想だと言われてしまえば、それまでだとおもう。


私にはなにもできない。

何のために生まれてきたのかもわからない。

人には必ず、生まれた意味があると言うけど


私には割り当てられなかったのかもしれない。


卑屈な考え方。そう言われても仕方がない。

そこから行き着く思考は極、単純。






じゃあ、私なんか、要らないよね？

居なくなったって、誰も悲しんだり、しないわよ。

死ぬのが怖い？

怖いかもしれない。けど、


この生き地獄から解放されるなら、死んだほうがマシなんじゃない？


授業で習った。

人生とは一般的に苦痛と退屈の振り子運動である。

意味は確か、身体的に少しでも満たされないと苦痛を感じるが、満足感を得るのは苦痛が取り除かれた直後だけであり、やがてなにもすることがなくなり、退屈、むなしさの感情に襲われる。


……では、いきる意味とはなにか？

教科書に、答えは書いてあった。



「私は人生になにを期待できるか」

ではなく。

「人生は私になにを期待しているか」

を問うこと。

あの時の私にはわからなかった。けど、今なら分かる。

私の人生が、紙芝居だったなら
完結された、変えようのないストーリーがあって、それを見れるのが上の言いたいこと。
ストーリーが見れるなら、この先起こる良いことに期待して生きてしまう。


けど、自分が生きたところまでしかストーリーがなく、残りが白紙だったなら？

この先はどうしていけばいいのか、考えるわ。

自分にとっての幸せとはなにか。
生き甲斐はなにか、ってね。



私の生き甲斐。

それはアニメ、漫画、ゲーム、小説、そういうものかもしれない。

いつだって、心を支えてくれるの。


だから私は迷いながらも、一歩を踏み出せる。

私がこの世界に来たのにはきっと意味がある。

自分の人生に対する答えが見つかるかもしれない。

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