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♡♡♡
｢なんだよ、こいつ全然危険じゃないな…醜いデカブツの野獣め｣
｢マルフォイ、いかん…よせ！｣
ハグリッドが止めた時にはもう遅かった。
ドラコはバックビークに腕を引っ掻かれ、腕を抑えながら倒れた。
『ドラコ！！！』
私はドラコのもとへ駆け寄ろうとしたけど、バックビークが暴れてて近付けなかった。
｢死んじゃう、死んじゃうよ…！｣
｢ハグリッド！すぐに医務室に連れていかないと！｣
｢先生だから俺が！｣
そう言いドラコをお姫様抱っこをして医務室へ連れていった。
大丈夫かな…。あとでお見舞いに行こ。
こんなこと言ったらあれだけど、間抜けなドラコもかわいかったな〜…。
いやほんとにごめんなさい。反省してます。
あの後、授業は中止になった。帰り道の途中で私は医務室に寄ることにしてみんなと別れた。
医務室に入るとドラコがベッドに座りながら治療を受けていた。
｢…何の用だ｣
『お見舞いです…だめだった？』
不安になって聞いてみた。来ちゃだめだったかな。
｢いや…別に構わない…｣
少し恥ずかしそうに言った。
え、なに。尊いんだけど。なにこのかわいい生き物。恐ろしくかわいい。
『あ、腕大丈夫？』
｢あぁ、まぁな。かすり傷で済んでよかったよ｣
『ほんとにね、もうあんなことしちゃだめだよ』
そう言うとドラコは少し反省したみたいだった。
まあ、またすぐなにかやらかすだろうけどね。
もう平気そうだし長居したくないから帰ろ。
『じゃ、お大事に！またね！』
手を振って医務室を出た。
私は陰で隠れてたパンジーちゃんに睨まれてたことに気付かなかった。
夕方になり、みんなは大広間で勉強をしていた。
｢ひどく痛むぅ？ドラコぉ｣
｢時々ね、でも運が良かったよ。マダム·ポンフリーの話によると下手すれば腕が取れてたって。これじゃ宿題も出来ない｣
かすり傷のはずなのに包帯を巻いて吊るした右腕ををみんなに見せびらかしていた。
わーお、わざとらしい。
｢はぁ…よく言うぜあいつ、大した事ないくせに大袈裟に｣
｢ハグリッドがクビじゃなくてよかった｣
｢でもドラコのお父さんがカンカンだから…まだ分からないわよ｣
『えっクビだけは絶対やだ！』
ハグリッドの授業最高だったもん。
でもドラコのお父さん怖いからなぁ…。
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作者名：ちるあ | 作成日時：2022年5月15日 23時
