ドラコの限界オタクちゃん~3~【ハリーポッター】 (ページ46)

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それからまた数時間が経った。

人がいないか確認してさっと必要の部屋から出た。

いやー、まじ疲れた。これしかいってない。

てか木の剣とかファンタジーかよ。いや魔法界のほうがファンタジーか。感覚バグってるわ。

なんか今デズニープリンセスみたいな気分なんだけど。それかヒーロー。

だって護身術とか武器の扱い方とか知っちゃったらもう強い女の子よ。

それに人のために動いちゃったらもうプリンセス。ごめん自分でもなにいってるかわかんない。

てかお腹すいたー。お昼食べてないし運動したからお腹が悲鳴あげてる。

あとで水いっぱい飲も。目指せ2L。

でも談話室にいく前にちょっと憩いの場に寄りたい。自然を感じたい。

張り切りすぎて頭がおかしくなりながら中庭に向かうと私が求めていた緑が目を刺激した。

うわ、緑だ(？)やっぱ暗いところから明るいところに移動するとムス力現象。

やばい完全に頭バグってる。もう末期だわ。

はやく談話室に戻ろうと後ろを向いたそのとき、視界が茶色一色になった。

『あっ、ごめんなさい…！』

だれかにぶつかったことを察して慌てて謝って顔をみるとこの前私にウィンクしてきた人だった。

｢やぁ、お嬢さん｣

ダームストラングでは珍しい黒髪に綺麗に整えてある髭がよく目立つ。そんな彼が今私の手をとって手の甲にキスをした。

一瞬、頭が真っ白になってなにが起きたのかわからなかった。そして段々と顔に熱が集まってドクンと心臓の音が頭に響く。

『は、Hi…？』

｢ポリアコフだ。君の名前教えてくれる？｣

『え、あ…るあです』

｢るあか…名前まで綺麗だとはね｣

どうしよう、ナンパなうなんだけど！！

やばい大胆すぎてびっくり仰天。海外のナンパってやっぱすげえ。

てか手の甲のキスはドラコだけなんですけど！！！私の王子様はドラコです！！！！

『ありがと…でも私好きな人いるの』

｢構わないよ、僕が勝手に惚れてるだけさ｣

ポリアコフ…君とっても素直ね。かわいい。

友達としてなら仲良くしてあげようじゃないか。でも思わせぶりになっちゃうかな。

まぁ、そこはあとで考えるとしよう。

『ふふっ、かわいいね…あ、もう行かないと。またね～』

｢あぁ、また話そう｣

…もう行かないとって便利な言葉だな。

いやー、それにしても今日は濃い1日だね。

それから談話室に戻ってしっかりハーマイオニーに怒られました。