ドラコの限界オタクちゃん~3~【ハリーポッター】 (ページ45)

今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:40,027 hit

144 ページ45

♡♡♡

｢全問正解だ、よく覚えてたな。ほんと自慢の孫だよ｣

じいちゃんは私に甘い。じいちゃんだけじゃなく、ばあちゃんもママもパパもみんな。

自分も子供とか孫ができたらこんな感じになるのかな、なんて昔よく考えたりしたな。

そんな懐かしい思い出ににやけていると次は動きの復習だった。

画面越しで説明してるじいちゃんと同じ動きをしながら感覚を思い出していく。

意外と体は覚えてるらしく、つまずくことなく動けてじいちゃんにまた褒められた。

｢よし、次は刃物を向けられたときや武器を使った術を教えるよ｣

いよいよ本番に近付いてきた。

魔法界では素手で戦わないからこういうのが1番習いたかった。

まず刃物を向けられたとき。すぐに刃物を持ってる手を払いて股間蹴る。そして直ちに逃げる。

こういうのはとにかく股間狙えばいいんだよ。男だったらね。女だったら目潰しとかお腹とか殴ればいい。

でも目潰しって結構良心えぐられるよね。可哀想だと思わない？やだ私優しい。

次は武器を使って相手を攻撃する。まあこれはぶっちゃけ慣れだよね。

人形あるしあとで試してみるか。

それから数時間が経った。さすがに体力がきつくなってきたし、息も切れて疲れてきた。

｢飲み込みが早いのはいい事だ。今日はこれくらいにしよう。久しぶりなのによく頑張ったね｣

『まじつかれた…覚えることありすぎて頭パンクしそう…』

ただでさえ魔法界でも覚えることがたくさんあるのに。特に魔法薬学とか。

でも前より強くなれた気がする。あとはまた新しいの覚えたり、いっぱい練習してもっと素早く動けるようにしよ。

｢じゃあ、またいつでも電話して。怪我したりあんま無理すんじゃないよ、いいね？頑張って｣

『うんっ！！じいちゃんも体気を付けてね！またね～！』

笑顔で手を振って赤いボタンを押す。

ふぅ、と息を吐いて大きな絹のクッションに座ってちょっと休憩する。

くっそ疲れた今日はぐっすり寝れそう。でも明日筋肉痛やばそう。いやないか。

…もうこのまま寝てもいいや。ハリー達には心配かけちゃうけど。ハーマイオニーに怒られちゃうな。

えへ、やっぱ寝るのやめよ。まだまだ練習だ～～！

人形を1体私の目の前に置いてどっから出したのかわからない木の剣を構えた。

じいちゃんから教わったことを思い出しながら急所を狙って木の剣を振った。