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♡♡♡
｢この間からずっと避けてないか？僕はお前に何か悪い事でもしたのか？｣
『ち、違うよっ！ドラコはなにも悪くない…！』
｢避けてる事は否定しないんだな｣
『あ……』
やられた。このずる賢いやつめ。
もう言っちゃう？ドラコが好きだから勝手に意識しちゃってますって。
いやいやいや、こんなこと本人には絶対言えない。
｢何故僕を避ける｣
『い、言えない…』
そういうとドラコはため息をついて、眉間にしわを寄せて不機嫌オーラ全開になった。
あ、怒っちゃった。どうしよ。
とりまこの空気変えよう。うん。
『ね、ねえ、それより勉強おしえて』
｢…まだあるのか？どれだ｣
『これ＿＿＿』
それからしばらくドラコに教えてもらい、全部解決してもうばっちり。……多分。
｢こんな初級のやつが分からないなんてな。ちゃんと授業受けてるのか？｣
『受けてるよ！！忘れちゃうだけだもん…』
人間って地頭はいいってよくいわれてるからそれを信じて復習してないだけ。ばかじゃないよ。
てかドラコってイメージ通り頭いいんだね。もっと好きになりそう。
あ、6月といえばドラコの誕生日。今更かよ。
実はもう買ってある。ドラコの誕プレを選ぶのが1番むずかしかった。
なんでよりによってすきぴの誕生日にテストがあんの。ゆっくりすごさせてよ。
はぁ、このままドラコと一緒にいたいけど流石に狂いそうだからもう帰ろっかな。
『あ、じゃあもういくね！教えてくれてありがと』
｢分からない所があったらいつでも聞きに来い｣
『…うんっ！！』
これって密会のお誘いですか？
やだ照れちゃう。表情筋ゆるっゆる。
｢ちょっと待ちなさいよ｣
ご機嫌な様子で図書室をでると後ろから鳥肌が立つくらい大嫌いな声が聞こえた。
あー無視無視。あんなのに構ってる暇なんかねぇっつーの。私はなにも聞こえてませーん。
無視されるのが心底気に食わなかった3人組のリーダーは私の肩を掴み思いっきり壁に叩きつけた。
痛い。どんだけご立腹なの。
｢無視してるんじゃないわよ｣
｢さっきのあれ、何なの？｣
『なにが』
｢とぼけても無駄。貴方みたいな穢れた血がドラコに付きまとわないでくれる？｣
｢この前も言ったのにまだ分からないの？｣
もーめんどくさい。はやく談話室いきたいのに。
てかだれと仲良くするかはドラコの勝手じゃん。お前らが決めることじゃないし。
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作者名：ちるあ | 作成日時：2022年12月28日 0時
