ドラコの限界オタクちゃん~3~【ハリーポッター】 (ページ3)

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それから数ヶ月が経ち、6月から始まる地獄の学年末試験に向けてハリー達と猛勉強していた。

イースター休暇ではロンとフレジョの誕生日をお祝いして、その他はいつも通りの日常を送っていた。

………ドラコは避けちゃってるけど。

ねえほんとばかだよね。すきぴを避けるなんて。絶対気付いてるしなんか思ってるよ。

がんばって避けないようにしてるし、いつも通りに接してるつもりだけど目泳ぎまくってるし言葉詰まりすぎて会話になってない。

私って恋するとほんとだめだめなんだよね…。

あーもう！1回ドラコのことは忘れて勉強に集中しなきゃ！！じゃないとテスト死ぬ！！

はぁ、図書室いこ。そのほうが勉強捗るかも。

勉強道具をもって頭に何度も浮かんでくるドラコを必死に消しながら図書室へ向かった。

人気の少ない場所に座って私の苦手な魔法薬学の勉強をするために教科書とノートを開いた。

うぅ、やりたくない。てか全教科苦手だけど魔法薬学が1番苦手。理科の実験は1回も参加したことない。

こんなの日本の教科と同じだよ。ただ魔法に変えただけじゃん。もうやだ逃げたい。

そう頭を抱えていると後ろから黒い影が私を覆い被さり、ふわっと既視感ある甘い匂いがした。

あ、この匂い知ってる。青リンゴの匂い。

匂いに釣られて顔をあげると私が今1番会いたかった人がいて、私の目の前の机にある魔法薬学の教科書をじっとみていた。

ど、ドラコっ！？なんでここにいんの！？

｢何が分からないんだ？｣

『え…？』

｢教えてやるよ｣

そういって近くにある椅子を引きずり、隣に座ってきたドラコにドキッとする。

わあなんて王子様なの。好き。

『あの、忘れ薬の作り方がよくわからなくて…』

｢あぁ、それは＿＿＿＿｣

ち、ち、ち、近い！！！やばい心臓の音でなに言ってるかわからない。

てか肌きれー。毛穴ゼロじゃん。スキンケアどうしてんだろ。まつ毛なが。瞳きれいだな～。鼻高いし。あーめっちゃいい匂い。

うっとりと見とれてるとドラコがこっちを向いて、顔の距離が更に近くなった。

あ、キスしそう＿＿＿＿

｢聞いてるのか？｣

ぎゅむっと頬を片手で掴まれた。なんかデジャブ。

『ご、ごめん…聞いてるよ』

恥ずかしくて直視できないから顔を逸らすと、気に食わなかったのかドラコは私の顔を動かして無理やり目を合わせてきた。これもデジャブ。