141 ページ42
♡♡♡
ハーマイオニーもくだらないと思ったらしく顰めっ面で椅子に座って本を読み直した。
『ねえこのコールなんとかできないの？』
｢無理よ、ほっときましょ…馬鹿らしい｣
まだ続く耳を塞ぎたくなるようなコールに嫌気が差し下を向くと段々とコールが止んだ。
さっきまでの騒ぎはなんだったのか。時が止まったかのように大広間が静まり返った。
顔を上げるとビクトール・クラムと校長先生と友達らしき人が大広間に入ってきた。
おぉ、オーラがすげえ。さすが有名人。
大広間にいる全員がビクトール・クラムに注目し、クラムはゴブレットに名前を入れた。
するとビクトール・クラムはこっちを向いて誰かを見た。
気になって視線を辿るとその先にはハーマイオニーがいた。ハーマイオニーも彼を見ている。
えっ？なに2人ってそういう関係なの？
まってロンじゃないの！？いや決めつけるのはまだはやい。じゃあビクトール・クラムがハーマイオニーに気があるってことでおけ？
うわー残念！ハーマイオニーにはロンがいます！そしてその次に私！！
｢るあ、顔が怖いわよ｣
ビクトール・クラムに敵意むき出しになっていると顔に出ていたのかハーマイオニーに指摘された。
『だって今ビクトール・クラムがハーマイオニーのこと見てたんだよ！？ハーマイオニーは誰にも渡さないもん！』
｢ふふっ、私は誰にも取られないわよ｣
笑いながらそう言うハーマイオニー。だけど私は信じない。絶対なんか展開あるよ。
もう一度ビクトール・クラムをみようとすると、その隣にいる友達らしき人と目が合った。
え、ウィンクされたんだけど。なにこわい。
もしかして私狙われてる？いやいや、気のせいだよね。きっと違う人か目が痛かっただけだよ。
そう自己解決しながら大広間を青く照らす炎をぼーっと見ていた。
夕食を済ませて私はまた学校探索をしていた。
はやく練習する場所見つけないといざというときになにもできなくなる。それだけはまじで勘弁。
動く階段を上って8階にきた。8階には夜ということもあって人がいなかった。
うわー、ゴーストとかでてこないでほしいなぁ。
自分の足音だけが聞こえる廊下を歩いていると、少し後ろでなにか音がした。
振り返るとなにもいない。だけど石壁になにか模様が浮かびあがってきた。
3歩ほど戻って浮かびあがる模様をじっと見ていると黒い扉が現れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちるあ | 作成日時：2022年12月28日 0時
