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♡♡♡
｢ネビル？｣
ハーマイオニーが優しく声をかけた。
だけど応答なし。振り向きもせず、ただぼーっと窓の外をみていた。
『ネビル…』
さっきのことがすごくショックみたい。私達の声が届いてないよ。ゆっくり休ませなきゃ。
そう思ってると後ろから特徴的な足音が聞こえた。
後ろを振り向くと予想通りムーディ先生が階段を下りてきた。
｢坊主、大丈夫か？来い。茶でも飲もう。見せたいものがある｣
ネビルのそばにいき、肩に手を置いて話した。授業のときとは声色が違う、優しい声だった。
ネビルは少し間が空いたあとムーディ先生についていき、階段を上っていった。
『ネビル大丈夫かな…』
｢そうね、心配だわ…｣
ネビルを心配しながら私達は昼食をとりに大広間に向かった。
なんか今日大広間騒がしいよな。あれ、いつも通りか？よくわかんね。
意味不なことを思ってるとフレジョがやけに笑顔で楽しそうに話していた。
そういえば最近あの双子なんか静かだなって思ってんだよね。なんか真剣に話してたし。この違和感の正体は双子だったか。
ちょっとニコニコしすぎて怖いし話しかけたら変なことに巻き込まれそうだからちょっと離れたところに座った。
ちょっと話したかったって思ったのは秘密ね？
昼食を済ませて私は椅子に座って大広間の真ん中に置いてある炎のゴブレットを隠し撮りしていた。
わー、青ってまじ綺麗だよね。
ゆらゆらと踊ってる炎に見惚れているとセドリックという言葉が聞こえてきた。
どうやらハッフルパフの人気者のご登場らしく、友達に囲まれて走ってきた。
一瞬いじめかと思うほど強く背中を押されて年齢線の中に入りゴブレットに名前を入れた。
拍手が沸き起こったとき、セドリックがこっちを向いて笑いかけてきた。
『ねぇやばいセドリックに見られたっ！！』
｢いつもの事じゃない｣
本を読みながら答えるハーマイオニー。
相変わらずぶっとい本読んでんな〜なんて思っていると次はイェーイというもうこいつらしかいない陽キャの声が聞こえた。
グリフィンドールの人気者の双子が拍手に包まれながらこっちに走ってきた。
フレジョに手を伸ばす子達とハイタッチをして片手に持ってる瓶を見せびらかした。
｢これ見ろよ、やったぜ｣
｢今朝完成したばっかり｣
その瓶がなんなのかは置いといて、もしかしてそれでさっきにっこにこだったのかと謎に納得した。
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作者名：ちるあ | 作成日時：2022年12月28日 0時
