双子。【煉獄杏寿郎】

その後のおまけ ページ41

朝5時、いつも通りの時間に目覚ましのアラームが鳴る。





こんな朝早くから起きるのには理由がある。






病気がちな母に代わって家族の朝ごはんや弁当を作るからだ。





弁当におかずを詰めていつも通りカウンターに置く。





朝の6時。





父が起きて稽古を始める。





なんせうちは昔からある剣道の道場だからだ。






朝7時半。





いつまでも寝ている『弟』を起こしに行く。





貴｢桃寿郎！早く起きないと遅刻するぞ！！｣




桃寿郎はガバッと毛布を吹き飛ばして起きる。





桃｢おはよう！｣





桃寿郎が起きた時にはもう支度が終わっているのが日常。




貴｢おはよう、いいから早く食べて！｣





今日の朝ごはんは昨日の残りのさつまいもご飯とその他おかず。





桃｢うまい！うまい！｣





貴｢なんか好きなんだよな、そうやって美味そうにご飯食べてるところ｣





桃｢なにか言ったか？｣





貴｢なんでもない。お先に。遅刻しないでね｣





ため息を付きながら玄関に向かう。





すると、桃寿郎はご飯を口の中いっぱいにしながら言った。





桃｢行ってらっしゃい！









＿＿＿＿兄上！｣





柔らかく微笑み、『行ってきます』と行って家を出た。

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