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降谷はAに掛け湯をすると、自分の足の間に座らせるように湯船の中に入った。
「今日は楽しかったか?」
「うん、エドガーくんと、さくらんぼちゃんと、あみちゃん、うなじゅうくん、みつこくんと遊んだよ」
聞き覚えがあるような無いような名前だった。コナンと同じクラスに転校するように事前に手配していた為、間違いなく少年探偵団の子達だろう。
「この傷は?」
Aはピクっと反応すると、途端に動かなくなり、頭を抱えだした。
「どうかしたのか?」
まるで自分を守るような体勢。この傷は思ったよりも訳がありそうだ。
「大丈夫、怒らないよ」
「ほんとに…?」
Aは降谷に抱きついて離れなかった。
「こら、逆上せるから上がるぞ」
風呂から上がると、案の定Aは少し逆上せていて、水を飲ませて扇風機の前で座らせた。
ボーっとしているAを心配しつつ、夜ご飯の支度をする降谷。
夜ご飯が出来上がると、体調が戻ったのかいい匂いに吊られてキッチンまで来ていた。
エプロンの端をつまんで「一口ちょうだい」とハロと一緒にお強請りしてきた。
上げるつもりはなかったが、二人の可愛さに負けて肉の切れ端を渡した。
夜ご飯が並べ終わると、Aは待ちくたびれていたのか、今までより食い付きがよかった。
「今日はよく食べるな」
「お腹、空いてた」
恐らく、泥だらけになるくらい遊んでいたからだろう。
「ひとつ、聞いていいか?」
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ヴァイオレット(プロフ) - 作品とっても面白かったです!お疲れ様でした! (2023年1月18日 19時) (レス) @page33 id: 5d40b73d38 (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます!直しました! (2023年1月4日 22時) (レス) id: 08199dcf3a (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 役10年じゃなくて、約10年です。 (2023年1月4日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 冬眠。さん» ありがとうございます!多忙ですが、ぼちぼち書いております! (2022年12月28日 22時) (レス) @page20 id: 08199dcf3a (このIDを非表示/違反報告)
冬眠。(プロフ) - めちゃめちゃこの小説好きなんです…‼更新待ってます‼‼ (2022年12月27日 21時) (レス) @page19 id: 4f6fc34427 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明朱 | 作成日時:2022年5月17日 19時