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「Aは隠の任務に行ったのか…」


「ええ!南南西の方に…」


「…そうか」



南南西は今いるここからは距離がある。
行ったところで邪魔になるだろうし、Aが帰ってくるのを待っていよう。
それでも、俺の元に来たのはAが危ないという情報だった。



「冨岡、大変だ!南南西の方に…」


「…行くぞ」



煉獄が言うには、南南西の方に鬼の気配があると鴉からの報告があったらしい。
運悪く、その場で任務があった隊士はもう次の任務に移動しているようで隠しかいない。



「A…!」



声を張ったのは何時ぶりだろうか、喉が痛い。
俺の声に気づいたAは、隠の奴らを庇うように刀を握っている。
その体は傷だらけ、血だらけでボロボロ。カタカタと震えているのも見えた。



「…とみ、おかさ…」


「A、しっかりしろ…!」



俺たちの姿を見ると、ぐしゃっと力が抜けたように倒れたA。
どうやら気を失っているようだ。それだけで済んで良かった。



「何があったのか教えてもらいたい!」


「…ここに血気術を使う鬼が現れました。ここには隠しかいなくて、Aしか戦える者がいませんでした」



先程Aは震えていた、怖かったんだろう。
それでも仲間を守ろうと鬼に立ち向かった。
自分の身より、仲間を取った。かっこいいな、Aは。



「今までAは、血気術を使う鬼と戦ったことがないようでした…」


「…蝶屋敷に連れていく。あとは任せた」



この場は煉獄に任せ、俺はAを蝶屋敷まで運んだ。
Aが目覚めたら、何から話そうか。

玖→←漆



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義勇と杏寿郎推し - むっ!これは完結か?よもや、よもやだ!初めましてだな!煉獄杏寿郎だ!これからも心を燃やして頑張れくれ!じゃあな! (2021年8月4日 7時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年6月27日 20時

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