【23枚目】 ページ26
「 晋助じゃないと嫌なの 」
時が止まったような気がした
息が上手く吸えない
鼻の奥がツンとする
「 今、 なんて...」
「 だから、 私は晋助じゃなきゃ嫌なの 」
「 晋助が好きなの 」
あぁ、そうか
俺は1人で
空回りしていたんだ
自分で自分を追い込んで
勝手に苦しんで
やっとわかったよ
俺は
俺達は
あの時から
出会った時から
ずっと
同じ想いを
背負ってたんだな
神様とやらは本当に意地悪だ
こうしてAとお互いの気持ちを共有できたのに
引き離そうとする
「 A 」
俺が呼ぶと
今にも泣きそうな顔でこちらを見るA
そんな顔すんな
そう言いたいのに
声が出ない
意識が朦朧とする
視界が霞む
しゃくりあげているAを
力強く
俺の事を忘れないように
俺の温もりを忘れないように
抱きしめた
Aもそれに応えるように抱きしめ返してくれる
「 愛してる 」
俺の意識は
深い深い闇の底に
沈んでいった
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高杉ひかり(プロフ) - 夢主告ったァァァ！！高杉ィィィ！！///// (2016年4月7日 13時) (
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作者名：ちぃ | 作成日時：2016年3月15日 13時
